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    冥王星、新分類へ移動
    速報版の改訂・補足です。

    国際天文学連合:太陽系における惑星の定義
    (国立天文台アストロ・トピックス)

    ※以下の文中に出てくる訳語は、公式な日本語訳が定まっていないため、金木犀が訳したものです※
    ※「格下げ」と言う言葉は使いません。どちらが上でどちらが下か、という次元の話ではありませんし、これは冥王星をエッジワース・カイパーベルトの一員としてとらえ直すための始まりととらえたからです。冥王星の議論はもう終わり、などというのはとんでもありません。※

    IAU総会の採決の結果、冥王星は発見76年目にして惑星から外され、新分類のDwarf Planets(小惑星/矮小惑星)に編入されることになりました。 外された理由は、「その軌道の近くでは他の天体を掃き散らしてしまいそれだけが際だって目立つようになった天体である」という条項に引っかかったため。冥王星の軌道は海王星と交差していて、「それだけが目立つ」とは言えないんですね。発見当初は水星より大きいと思われていた推定直径は、観測精度が上がるにつれ小さくなり、最新予測では地球の1/5、海王星の1/28。これは地球の衛星、月より小さいです。
    加えて、2003UB313という、冥王星とそっくりな軌道要素で、冥王星よりも大きいと思われる天体も見つかってしまいました。
    どうやら、冥王星は、エッジワース・カイパーベルト天体の中で最も目立つもの、というのが正しい認識のようです。
    今回、最終提案に臨むにあたって、冥王星を外す案と外さない案、両方が決議にかけられ、大変不思議に思ったのですが、発見したのがアメリカ人のクライド・トンボーだということを思い出して納得。(このブログの過去の記事に、トンボーについて述べたものがあります)
    アメリカは、この1月に冥王星探査機「New horizons」を打ち上げていますから、引っ込みがつかなかったんでしょうなあ。

    さて、ここからは私感。
    小学校の理科で冥王星を教わって以来、どうもしっくり来ない気分を味わっていました。というのも、子供心に、「冥王星は他と違うんじゃないか」と思ってしまったのです。他の惑星と軌道が交差するのは冥王星だけ、しかも一つだけやけに傾いている。しかも「氷でできている」とのこと。当時の私は、冥王星のすぐ外側に「彗星の巣」と呼ばれる小惑星群があること、彗星は汚れた雪玉のようなものだ、ということを知ったばかりで、「惑星よりも彗星に近いのかな」と思いました。
    それから10年。今回の新分類への移行によって、違和感が解消されました。大英断だと思います。もちろん、この決議はおおいに支持します。

    そう言えば、Plutoを冥王星と訳したのは、ギリシア星座神話を紹介したことで知られる、天文エッセイストの野尻抱影氏でした。草葉の陰での思いやいかに?
    2006/08/26 続報。「発見国」の米国に悲嘆の声 冥王星「降格」
    全文引用させて頂きます。

    「発見国」の米国に悲嘆の声 冥王星「降格」
    2006年08月26日

     冥王星は惑星ではない――。長年続いた冥王星をめぐる論争に、24日の国際天文学連合(IAU)の決議が終止符を打ったことで、冥王星の「発見国」である米国には、「格下げ」への悲嘆の声がある。だが、今回の結論を冷静に受け止めようとする反応も強まっている。

     ワシントン・ポスト紙は25日付朝刊の1面トップ級の扱いで「惑星・冥王星は死んだ」「ある人々にとっては合理性が感傷に勝利した結果だが、他の人々に大きな失望をもたらした」と書いた。

     冥王星は惑星でなく、もっと小さな矮(わい)惑星だと位置づけられた。IAUの惑星定義委員会で座長を務めたハーバード大のオーウェン・ギンガリッチ教授(天文学、科学史)は、同紙上で「われわれはいま、矮惑星は惑星ではないという不合理さと直面している。小さい人は人ではないのか」と疑問を投げかけた。

     AP通信によると、1930年に米ローウェル天文台で冥王星を発見したクライド・トンボー(97年没)の妻パトリシアさんは、「私は傷ついてはいないが、動揺しています」と語った。

     トンボーは生前、冥王星を「降格」させる動きには反対していた。しかし、「彼は科学者だから、近くに同じような天体が見つかってきたことが問題だと、理解したでしょう。もちろん、落胆するに決まっていますが、今回は受け入れたに違いない」と話した。

     一時は「惑星」とする案も浮上した「第10惑星(2003UB313)」を発見した、カリフォルニア工科大のマイケル・ブラウン教授は大学のプレスリリースの中で「惑星になれず、もちろんがっかりした。しかし、冥王星がもし今日見つかったとしたら、絶対に惑星だとはみなされない。最初は受け入れられにくいが、決定は科学的にも文化的にも正しい。天文学にとって偉大な前進だ」とコメントした。

    だから降格じゃないっつーに。

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