文系宇宙工学研究所へようこそ!



    宇宙ニュースが中心のブログです。同人サークル「液酸/液水」の告知ページでもあります。

    告知板  ※Flash環境推奨。
      ようこそ文系宇宙工学研究所へ。
      管理人・金木犀の同人サークル「液酸/液水」の告知ページも兼ねています。

      ロケット打ち上げ見学の案内がメインのはず。種子島、内之浦のロケット&観光情報、最新の宇宙ニュースなどを紹介。
      打上げ見学記「ロケット紀行」シリーズ、打上げ見学と宇宙関係施設観光のためのガイドブック「宇宙へ!」などの同人誌を販売中。


     オススメ・お役立ち  
      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

    イベント参加予定:コミティア122 配置:K-56a 於東京ビッグサイト 11月23日(木・祝)
            :コミックマーケット93 3日目(12月31日・日)東P-01b

    イベント以外での本の購入は以下のバナーをクリック↓
        紙版:自家通販     紙版:ショップ委託(通販あり)
         

         電子書籍配信          電子書籍配信
         

    H-IIB F2/こうのとり2号機(HTV-2)見学記 1月21日前半 もうここに住む!
     明けない夜はない。長い夜のトンネルを抜け、私の元にも朝がやってきた。

     着替えて朝食。汁物とお茶だけに手を付ける。適度な塩分が快い。薬を飲んだら、あいさつもそこそこに布団に引きこもる。肩口と足先部分に仕込んだホッカイロが暖かい。服の上から背中と腰と胃のあたりにも貼りこんでいるのでなおさらだ。皆は三々五々、島内観光に出て行くが、「行ってらっしゃい」と声をかけるのすら物憂い。皆がすっかり出て行った頃、予想通りお腹の第一波が襲ってきた。下り超特急のぞみ号、お手洗い行き。途中ノンストップ。
     ここからは戦いだ。ちょっとスポーツドリンクと白湯を飲んで、数分後にトイレに駆け込み、布団に戻る。この繰り返し。腹を抱え、自由落下式トイレの底と向き合って、いっそここに住もうかとも思うが、寒気もあるのでそうはいかない。
     宿のご主人(我々はおっちゃんと呼んでいる)が心配して下さるのがありがたい。お昼頃、布団と身体のホッカイロを貼り替える。7回ほど籠もったところで、ついに出るものがなくなったらしい。寒気と腹の痛みと「下る」感は変わらないが、駆け込む頻度が減る。うつらうつら、眠りに入れるようにもなった。とうに時間感覚は消えている。この間、飲み物以外で口にしたのは、処方された薬だけ。

     気がつくと、ぽつぽつ帰ってきはじめたらしい。苦しんでいる姿を見かねたらしく、差し入れも頂く。ホッカイロとポカリスエットとゼリー飲料。嬉しい内容だ。ありがとうございます、と頭を下げた記憶はある。まどろみの中で、帰ってきた面々が居間で語らう声を聞いた。

     そのうち、ついに眠れなくなった。症状が悪化したわけではなく、寝過ぎたのだ。寒気は多少治まってきたような気がするので、のそのそと這いだし、居間のこたつに潜り込む。
    「機体移動行きますよね?」
     お茶を入れてくれた方から、出し抜けに訊かれた。
    「え?」
    「今夜、機体移動ですけれど、行きますよね」
     ああ、そうか、すっかり勘違いしていた。機体移動、今夜なんだ。
    「う~ん……体調次第ですね。お腹も、コレですし」
     自分の腹部を指さしながら、そう言う。
    「大丈夫ですか?」
    「絶食してますし、出るものは出してしまったと思うので。薬ももらってますし」
    「無理はしないで下さいね」
    「いや、むしろ、今夜と明日無理しなかったら、何のためにここまで来たのかと言うことになっちゃいます」
     しばらくして、また布団に戻る。次に起きたのは、夕食の時だった。メニューは覚えていない。今回も、汁物とお茶と薬が私のご飯だ。10時半に機体移動見学に出かけるとのことなので、準備をする。終えたら、例によって布団の中へと沈む。今日はこことお手洗いが私の王国だ。

     出発時刻がやってきた。さぁ、布団から出よう。念のためお手洗いに行った。万一を考え、トイレットペーパーも少しちぎってきた。
     とりあえずは行ってみよう。目指すは大崎海岸だ。

    (続く)

    別窓 | ロケット見学案内 | コメント:0 | トラックバック:1 |
    <<H-IIB F2/こうのとり2号機(HTV-2)見学記 1月21日後半 機体移動 | 文系宇宙工学研究所 | つくばSF・コミックフェスタ2011に出展します>>
    この記事のコメント
    コメントの投稿
     

    管理者だけに閲覧
     

    この記事のトラックバック
    写真:H-IIBロケット2号機、上昇!(長谷展望公園にて) 地上約400km上空の国際宇宙ステーション(ISS)へと補給物資を送り届ける日本の定期輸送船、 「こうのとり」(HTV)。 この冬、“二羽目のこうのとり”「こうのとり」2号機(HTV2)を載せたH-IIBロケット2号機が種... …
    2011-02-26 Sat 17:09 天燈茶房 TENDANCAFE
    | 文系宇宙工学研究所 |
    1. 無料アクセス解析