文系宇宙工学研究所へようこそ!



    宇宙ニュースが中心のブログです。同人サークル「液酸/液水」の告知ページでもあります。

    告知板  ※Flash環境推奨。
      ようこそ文系宇宙工学研究所へ。
      管理人・金木犀の同人サークル「液酸/液水」の告知ページも兼ねています。

      ロケット打ち上げ見学の案内がメインのはず。種子島、内之浦のロケット&観光情報、最新の宇宙ニュースなどを紹介。
      打上げ見学記「ロケット紀行」シリーズ、打上げ見学と宇宙関係施設観光のためのガイドブック「宇宙へ!」などの同人誌を販売中。


     オススメ・お役立ち  
      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

    イベント参加予定:コミックマーケット92於東京ビッグサイト 8月12日(土・2日目)東ペ-56a 

    イベント以外での本の購入は以下のバナーをクリック↓
        紙版:自家通販     紙版:ショップ委託(通販あり)
         

         電子書籍配信          電子書籍配信
         

    M-V運用終了に思う
    今後のM-Vロケット等について
    先日紹介したJAXAのプレスリリースについて、いろいろ思うことがある。ネット上を探してみると、皆さんいろいろ書かれていて、私のようなトウシロが意見を言っていいものか悩んだのだが、やはり書かせていただく。

    第一印象は、「やっぱりきたか」。すでに色々なところで噂になっていたものが、ついに公式に出てきたという印象だった。
    精読しての意見は、「何やってるんだ。この総花的なリリースは結局問題を解決していないではないか」。以下、思うところを述べたい。

    まず引っかかったのが、新開発ロケットの一部に、H-IIAのSRB-Aを使おうとしている点だ。このブースタの開発時には、二段ロケットの一段目に使うなどという構想はなかったはず。だとすれば、2段目を載せた場合の本体強度は大丈夫なのだろうか。また、種子島の垂直打ち上げと、内之浦のランチャからの斜め打ち上げでは、かなり条件が異なるはずだが、比推力と燃焼時間はどうするのだろうか。ペイロードが違うわけだから、当然ノズルの新設計も必要ではないだろうか。

    こう考えてみると、現行のSRB-Aから、どの程度の部品が流用可能なのだろうか。「共通化すれば安くなる」という幻想は、J-1ロケットがコケた時点で捨てたとばかり思っていたのだが。

    また、中型科学衛星は、「その時点のコスト等を考慮して(打ち上げロケットを)選定する」とあるが、これは帯に短したすきに長し、ということを招くのではないだろうか。また、500kg以下の小型衛星を「積極的」に活用するという文句も、打ち上げ回数を増やすと明言していないところに怖さがある。体調気味の予算を鑑みれば、科学衛星の予算と打ち上げ可能トンが減った結果、打ち上げペースは今まで通り、これが積極的な姿ですよ、とJAXAが言う、最悪の事態も考えられる。

    結局のところ、官界の問題の発端は、商業打ち上げのためのロケットであるH-IIAと、打ち上げ実験のためのロケットであるM-Vの、根本的な出発点の違いを故意に無視したか、あるいははき違えた結果だと思われてならない。
    M-Vが、あの機体であれだけのことができたのは、ひとえに毎回衛星に対してオーダーメイドといってもいいくらいの徹底した最適化を行ってきたからだ。そしてそれは、実験ロケットだから可能だったことである。商業用ロケットでは、コストの問題から、そこまでのフィッティングは求められないことが多い。M-Vのコスト高止まりは、この一点もの的なロケット作りが原因だったためで、それは元をたどればM-Vそれ自体が飛翔データを取るための実験ロケットだと言うところに行き着く。

    予算をかけて新規開発したロケットが、直径と燃料だけがM-Vと同じもので、打ち上げ能力は大幅に低下しました! などと言う、すさまじいオチがつかないように願うが、現状だと・・・。
    別窓 | 宇宙開発 | コメント:0 | トラックバック:0 |
    <<宇宙へのパスポート | 文系宇宙工学研究所 | H-IIA 10号機&M-V-7打ち上げ日程決定>>
    この記事のコメント
    コメントの投稿
     

    管理者だけに閲覧
     

    この記事のトラックバック
    | 文系宇宙工学研究所 |
    1. 無料アクセス解析