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      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
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    「おおすみ」打上げ40周年
     今日は、日本初の人工衛星「おおすみ」打上げから40周年です。「その日」の出来事を物語風にまとめてみました。
     使用画像は、特に断りがない限り私の撮影したものです。
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    「おおすみ」機器構成図(図:JAXA)
     時々勘違いされますが、黒い球は4段目です。その上(図では左)の銀色帽子が衛星本体です。

     1970年2月11日。空は晴れていた。ランチャに取り付けられたL-4S-5は海の方に向かって打上げの時を待っていた。
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    写真:JAXA

     13時25分、点火、上昇。予定の軌道から外れることなく、機体は空へと吸い込まれていった。
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    写真:JAXA

     飛行は順調。第4段分離直後から、米国航空宇宙局の各追跡局から次々とテレメータ信号とビーコンの受信報告がやってきた。しかし油断はならない。きちんと打上げ地、内之浦の上空に戻ってきてはじめて、人工衛星になった、周回軌道に乗ったと言えるのだから。
     果たして衛星は分離したのか。周回軌道に乗れたのか。15時56分10秒、信号入感。予定より2分半ほど遅れたが、「おおすみ」は帰ってきた。この時の関係者の気持ちはいかばかりであったか、私にはちょっと想像できない。16時06分54秒、消感。

     ここに日本初の人工衛星「おおすみ」が誕生した。ソ連、米国、フランスに次ぐ、世界4番目の快挙。ニュースは瞬く間に全国を駆け巡った。全国紙はトップニュースで報じたし、地元では旗行列・提灯行列が行われたようである。
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    左:当時の新聞
    右:内之浦宇宙空間観測所内資料センターの「おおすみ」コーナー

     2周目の電波は18時30分06秒から18時41分23秒の間に受信した。その後受信レベルはどんどん低下し、6周目は微弱、7周目はついに受信することがなかった。最後の受信報告は、日本時間の1970年2月12日4時30分、南アフリカのヨハネスブルグからのものだった。30時間の電池寿命を見込んでいたが、14~5時間で消費してしまった。これは、衛星全体が高い温度にさらされたためだと考えられている。
    「おおすみ」の軌道は遠地点5,151km,近地点337km、当初計画よりもかなり楕円形の軌道であった。そのおかげで、図らずも長い軌道寿命を得ることになった。

     33年後、JAXA発足を間近に控えた2003年8月2日5時45分(日本標準時)、「おおすみ」は大気圏に再突入して消滅した。突入位置は、北緯30.3度、東経25.0度。北アフリカ、エジプトとリビアの国境の砂漠地帯であった。
     同年10月1日、JAXA発足。「おおすみ」はまるで、ISASの歴史と共に歩んだかのような衛星であった。

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    左:内之浦婦人会から贈られた「おおすみ」成功祈願の千羽鶴
    中:関係者の寄せ書き
    右:関係者一同の記念撮影(写真:JAXA)

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