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    「はやぶさ」ピンチ
     今日の午後入ったJAXAのプレスリリース。それはタイトルだけで考えたくない事態を想像させました。
    小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジン異常について(JAXA)

     小惑星探査機「はやぶさ」は平成22年6月の地球帰還に向けて、第2期軌道変換を実施中でしたが、11月4日(水)(日本時間)に、作動していた主たるイオンエンジン1基(スラスタD)の中和器の劣化による電圧上昇により、自動停止していることが確認されました。以降、同スラスタの調査及び復旧を試みてきましたが、現時点では、まだ再起動に至っておりません。(後略)

     「はやぶさ」は、主推進器としてイオンエンジン「μ10」を4基搭載しており、ハイゲインアンテナ(パラボラ)を上にして見たとき、左上からZ字を描くようにA~Dスラスタと呼ばれています。
    はやぶさイオンエンジン配置

     今回はこのうち右下のDスラスタが止まっている、という内容です。(ちょうど写真で点灯しています)まだ復旧に望みをかけているような文面でしたので、ダメになったのが確定したわけではありません。しかし、復旧は難しいと見ています。
     仮にダメだった場合、ファンの間では周知のことかも知れませんが、残るエンジンはA・Cの2基になります。しかし、Aは動作が怪しいので、残されたエンジンは事実上、C1基のみ。厳しい!
    A:打ち上げ直後にトラブって、運用してこなかった
    B:今回のDと同じ症状により、すでに運用中止
    C:生きている。設計寿命を超えて運用しており(現在は休眠中)性能は当初に比べ劣化
    D:今回トラブった。イオン中和器の劣化によって電圧が上昇、自動停止

     これまでは、地球帰還に必要な推進力は、C・Dを吹かして稼ぐ予定でした。しかし、今回のトラブルでこの計画は変更を余儀なくされます。言うまでもなく、これまでの計画通りでは地球に帰還できません。
     ではどうするか、私の頭では2つの方法が考えられます。
    その1:Cスラスタを長く噴射することにして、いよいよダメになったならばAを使う
    その2:当初Dスラスタが担うはずだった役目をAに代替し、A・Cの2基体制にする
     個人的には、1なのかなぁ、と考えます。私ならば、起動確認できているエンジンがあと1基残っている以上、あえてトラブルのあるエンジンを使いたくはありません。地球帰還は、事実上Cエンジンの挙動にかかっているのではないでしょうか。

     不死身の探査機が、いよいよ崖っぷちに立たされたな、というのが今回のプレスリリースを見た感想です。

     しかし、嫌な予感がします。第六感なので根拠はありません。けれども、「がんばれはやぶさ!」と叫ぶ裏側で、粛々と「最期」を看取る覚悟を決めた自分がいます。
     「お前は頑張りすぎだ、もう休んでもいいんだ」、そう声をかけたくなってきます。
     ただし、今回停止していることが分かったと言うことは、通信は切れていない=姿勢の制御はできている(崩れていない)ということですから、まだまだ。

     不死身の「はやぶさ」よ、もう一度で良い、立ち上がってくれ。みんな、お前を待っているから。
     できれば弟か妹も・・・。

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    この記事のコメント
    []
    僕は来年、オーストラリアで彼に出会えると信じています。

    今はただ、祈っています。
    今夜は、月と火星の近くにいるようです。
    2009-11-10 Tue 00:10 | URL | mitsuto1976 #-[ 内容変更]
    []
    戻ってきて欲しいと願うのは一緒なのですが
    ここまでやっても、後継プロジェクトが動いてくれない
    状況が悲しいです。

    なんとか、小惑星探査プロジェクトの足並みを止めない
    状況になるように
    1国民としてもなんかしら応援したいと思います。
    2009-11-10 Tue 00:47 | URL | きみ #-[ 内容変更]
    []
    満身創痍もここまで来たか、という感じですね・・・
    何とか戻ってきて欲しいものですが。

    はやぶさ推進署名とかって集められないものですかねぇ?
    2009-11-10 Tue 01:45 | URL | phoenix #-[ 内容変更]
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