今日はサイエンスアゴラ内で企画された、北大の永田先生の講演会を聞きに行って来ました。CAMUIロケットの開発者です。
前半はCAMUIの話、後半は夢に向かって進む心構えの話でした。
当然ながら私が興味あるのは前半のみ。
最初に低コストな小型ロケットの隠れた需要についての話があり、だからこそCAMUIを作らなくてはいけない、と力説。
開発の話になると、「ハイブリッドロケットとは何ぞや?」という話をし、いきなりエンジン爆発を連続で見せられた。びっくりし、そして納得。
やっぱり、初期の宇宙研にそっくりな気がします。
爆発してしまったエンジンを前に「解決策を見つけるぞ」と意気込んで、また翌週にエンジン吹っ飛ばして、「今度こそ」と意気込んで、また翌週に・・・。要するに、パワフルなんです。(エンジン1機が1週間でできてしまうのも凄い話ですが)
悩んだのは、エンジン構成だそうです。
できるだけ規格品を使って低コストになるよう開発していったのですが、液体酸素を供給するバルブを極低温対応のものにしなければならなくなったところでつまづきました。
悩んでいたときにヒントになったのが、ゴダードの液体ロケット。液体酸素/ガソリンを使うこのロケット、バルブレスで飛びました。理由は、燃焼室が液酸タンクよりも高い位置にあったため、タンク内を加圧するかポンプで送ってやらないと液体酸素が供給できない構造になっていたから。
そこで、液体酸素タンク内をヘリウムガスで加圧してやることに。これで必要なバルブはヘリウムガス供給に使う常温用のもので大丈夫になり、問題解決。
一番の問題は、開発初期にエンジン爆発が多発していたことだそうです。
これは、永田先生の言葉をそのまま使えば「ガス化したポリエチレンに液体酸素を吹き込んで火を点けると爆発する」ということらしいです。熱膨張かしらん。
とにかくこれは固体燃料ケース周りに液酸タンクを配置して再生冷却式を使ったことで起こった(つまり構造がよくなかったらしい)問題だったらしく、ここを直して解決となったとのことです。詳しくは下のパワーポイント画像を参照して下さい。2段目中央から4段目左がこの箇所に該当します。
(勉強不足でよく理解できていません。この項は改めて調べてみます)




終了後にCAMUIの打ち上げ予定を尋ねてみたのだが、次回は12/8。ただしこれは1mほどの小さいもの。やや大型の打ち上げは来年3月予定とのことだ。
北海道か、行かなくては。
帰り道、お台場(13号地)の一番寂しい一角から写真を撮ってみました。
夜の13号地東側は、誰もいません。煌々とした街頭に照らされ、動くものと言えば誰も乗っていない無人運転のゆりかもめだけというのは、近未来の荒廃を彷彿とさせる、背筋が凍る風景です。

