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    珍説登場 「不思議な40日間」の不思議
    不思議な40日間 中国の衛星破壊実験の不思議(宇宙政策シンクタンク「宙(そら)の会」)
     執筆者は中野不二男氏
     中国の衛星破壊実験は、実はランデブー・ドッキング実験に失敗しただけ、という説です。
     いくらなんでもこれはひどいでしょう。
     ランデブーやドッキングの実験ならばお互いの速度を揃えることが前提になるはずです。ということは、この説が正しかった場合、衝突直前の軌道物体同士の相対速度は遅かったと考えられます。このことが何を意味するかと言えば、ぶつかってもあれほど広範囲にデブリをまき散らすことはちょっと考えにくいということです。車同士が正面衝突した場合、時速10キロと80キロ、どちらの方が大きく破壊されるでしょうか?
     この説は、宙の会HPの掲示板に投稿されていた、「憶測」と明記された以下の投稿を元に起こされています。
     以下、当該投稿を全文引用します。(掲示板ログが流れてしまうのを考慮したための措置です。問題があれば連絡をお願い致します)

    投稿者:以上・杉
    投稿日時:2007/02/14 17:08:28

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    中国がミサイルで衛星破壊実験をしたのは、正に言葉通り「天に唾する」行為で、ばら撒かれたデブリでやがては中国自身も困ることになることでしょう。(この言葉の語源、中国にあれば尚更です。どなたか御存知ですか?) 

    いくら不思議の国中国とはいえ、こんな愚挙をするのだろうかという疑問から、以下のような深読み・憶測をしてみました:

    衛星とのランデヴー、ドッキング能力(米国、ロシア、日本等は既に保有)があれば、ミサイルによる衛星破壊能力を持つことは自明なので、わざわざデブリをばら撒くような実験の必要は無いはず。中国の今回の実験は元来、将来の自前宇宙基地開発や月・惑星探査に向けてランデヴー技術を習得しようとしたものではなかったか?古い用済み衛星をターゲットにしているためドッキング実験は出来ず、接近実験までやったところで失敗してぶつけてしまったのではないか?

    デブリがばら撒かれたことは隠しようが無いので、それならこれを失敗とせずに「ミサイルによる衛星破壊実験成功!」と糊塗した。 

    さらに深読みすれば、この実験失敗で中国の月探査計画或いは自前宇宙基地計画が遅れるのではないかとか、分からないところで担当者の更迭などということにすら思いが至ります。

    その観点から見ると、2月13日読売新聞夕刊記載の中国曹国防相の発言は興味深い。
    即ち「今後(衛星破壊)実験をする考えはない。(今回の実験は)科学技術上の実験であり、、、」

    当初、国防上の実験としていたのを科学技術上の実験と言っており、こちらが本音かもしれません。実験に失敗したので、今後(用済み衛星を使った)同じ実験をする考えはない、ともとれます。

    以上、あくまで憶測で根拠はありません。

     「憶測」と断っているものを論攷するのも無粋ですが、この投稿には穴があります。速度と高度の関係を考慮していないことです。
     人工衛星など軌道上の物体は、速度が上がればより高い軌道へ、下がれば低い軌道へと移ります。これは物理法則に則っており、高度を維持したまま速度を変えることもその逆もできません。もしそれが可能ならば、静止軌道は意味を持たなくなります。
     仮に事故によってドッキング直前に、今回ほどのデブリを発生させるくらい急な加速または減速があったならば、軌道は大きくずれてしまい、そもそも衝突しない(できない)可能性が高くなってきます。

     さて、これから何が見えてくるかいうと、衛星破壊事件は、少なくともドッキング実験失敗である可能性は低いということです。あれだけ広範囲にデブリをまき散らしたことから見て、ぶつかった物体同士の相対速度が相当速かったか、あるいは質量差がよほど大きかったかです。
     どちらにせよ、「たまたま」実験に失敗したにしてはおかしな事になっているのです。
     当ブログでも2/13の記事のソースとして扱いましたが、中国側の言うとおり、衛星破壊のための衛星破壊実験としたほうが収まりがよく思えます。

     皆さん、この「不思議な40日間」について、またその論拠が「憶測」に立っていることについて、どう思いますか?
     私は疑問を呈さざるをえません。
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