2007-01-13 Sat 23:43
12日は、セルゲイ・パブロヴィチ・コロリョフ(Сергей Павлович Королев)の生誕100周年でした。
![]() 1954年5月、コロリョフとライカ犬(写真はウィキペディアより転載) 日本での知名度はイマイチのようですが、それは冷戦時、暗殺を恐れて西側陣営には名前が一切知らされず、ソ連の宇宙組織内部ですら彼を「チーフデザイナー」というコードネームで呼んでいたためらしいです。 とはいえ、「ソユーズロケットの原型を作った男」といえば分かるでしょうか。日本初の宇宙飛行士、秋山さんが乗ったロケットを開発した、ソ連の技術者です。 活躍した時期は、ヴェルナー・フォン・ブラウン(Wernher von Braun)とぴったり重なります。ただし、1966年、ソ連版月ロケット「N-1」の開発中にガンに倒れ、手術中に死去。フォン・ブラウンは1977年まで生きて、アポロを月に送り込んでますから、コロリョフがあと10年の寿命を保ったなら、宇宙開発史はまるで違っていたのかもしれないですね。 ちなみにコロリョフの奥さんは未だに存命のようで、「宇宙へのパスポート3」には、2003年にコロリョフ記念館に行ったら、案内してくれたのが奥さんその人だった、という話が載っています。 ・セルゲイ・コロリョフ(Wikipedia) ・ヴェルナー・フォン・ブラウン(Wikipedia) また、昨年末には「宇宙へ~冷戦と二人の天才」という、この二人を題材にした番組がNHKで放送されました。これは一見の価値あり。DVDも出ているようです。 他にも「月を目指した二人の科学者」という本が中公新書で出ているはずなのですが、なかなか見つからないでいます。書いているのがJAXAの的川泰宣さんなので、是非読みたいです。 ![]() 1964年5月、NASAの執務室でのフォン・ブラウン(写真はウィキペディアより転載) |
>>「月を目指した二人の科学者」
持ってますよ~。特にコロリョフ側は他に資料が少ないことも あり、ついつい読み耽ってしまいます。(^^;) Amazonと丸善のオンライン検索で在庫ありとあったので、 機会があれば御一読ください。
2007-01-14 Sun 10:15 | URL | 霧島 #/ZryPwvw[ 内容変更]
>霧島さん
さっそくのレスありがとうございます。 とりあえず取り寄せて、一段落したら読みたいと思います。
2007-01-14 Sun 13:14 | URL | 金木犀@管理人 #-[ 内容変更]
|
|
||
管理者だけに閲覧 | ||
|
|
| 文系宇宙工学研究所 |
|