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     オススメ・お役立ち  
      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

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    ハイライトの日
     12月12日、今日は父の誕生日である。生きていれば51歳。
     父は今年の5月23日に死んだ。自殺だった。人の命を吸い取ったロープ、見たことあるだろうか?

     昨年の9月頃からうつを患い、その結果がこれだ。一旦は回復したかに見えたのだが、叔父(父の実兄)の死が引き金になってしまったらしい。三人兄弟の末っ子だったが、長男以外はすでに冥府へ旅立ってしまった。
     連絡を受けたときはさすがに取り乱してしまい、あらぬ事を口走ってしまったようである。
     酒も煙草もたしなんでいた。酒の銘柄はころころ変わったが、煙草だけは最後までhi-liteを貫き通した。そんなわけで、今日はハイライトの日なのである。
     遺影に一本供え、それに向き合って紫煙をくゆらせると、色々考えてしまう。教わったことはたくさんあり、教わりたかったこともたくさんあった。父が両親を亡くしたのが22歳の時だったと言うから、私と同じ年齢ですでに二人ともこの世になかったわけだ。私はまだ母がいる。
     東北から関東への入り婿だったから、慣習や言葉など、ずいぶん苦労しただろうが、そんなことは一切語らなかった。教員という仕事柄、朝早く出て夜半過ぎに帰る生活をしていて、あまり家にいた印象がない。器用に立ち回ることが苦手で、仕事にはいつも真っ正面からぶつかっていて、後から考えればそれがうつの引き金だったように思えてならない。
     最後に言葉を交わしたのは死の3ヶ月前、大学の冬休みで帰省したときだった。その時は一書に酒を飲み、煙草を吸って、私の進路について語った。「好きなようにしろさ、金を出すのは俺だ」と、あっさり認めてくれたのには驚いた。

     もっと泣くかと思ったが、遺体との対面・本葬・火葬を通して涙一粒出てこなかった。泣いたのはお骨を前にしての告別式の後、式場の外まで溢れた教え子の姿を見たときだった。「人の輪」という言葉をこれほどまでに感じたことはない。500人以上はいただろう。これでもまだ一部である。30年に満たない教員生活の中で、数千人の小学生を教え、社会に巣立たせたのだ。
     深々と礼をした後は、膝が砕けて椅子にくずおれた。しばらく立てなかった。ふらふらと精進落としの席に着き、そこから実家に戻るまでの記憶はあいまいである。

     父よ、見ていますか? 悩みは多けれど、息子はとりあえず元気です。
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