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    はやぶさ2、いよいよ地球スイングバイ
     忘れもしない2010年6月13日、「はやぶさ」は地球帰還に成功し、カプセルを遺して光と消えた。
     その前から、後継機の計画が行われていた。はやぶさ2、はやぶさmk2……いくつかのタイプの中から選ばれたのは、初代「はやぶさ」の改良型であった。外見上の最大の違いは、お椀型のパラボラアンテナ一基から、平面アンテナ二基に変わったことだろう。だが、内部を見てみると、初代の遭遇した様々なトラブルから学び、ロバスト性(対故障性)が追求されている。
     最大のトラブルの原因となった姿勢系では、化学推進系統(RCS)の徹底的な見直し、フライホイールの増備が行われた。
     RCSは、二系統の配管が空間的にも近接しないようにし、同時に凍結することのないように考えられている。また、バルブの見直しも行われ、タンクも新規開発のものになっている。
     フライホイールは、三次元軸に対応するXYZ三軸に加え、複数の軸に干渉できるように斜めに予備を配置するのが普通だが、「はやぶさ2」ではZ軸のみ二重化された。これは、初代が帰路にZ軸ホイール+太陽光圧のみで姿勢を制御した実績があるので、とにかくZ軸さえ生き残っていればどうにかできるという実績と自信の表れだ。

     はやぶさ2が飛び立つまでは、主にお金の面で多くの困難を乗り越えた。ロケットはないから海外調達してこいだの、予算減額だの、特別枠の予算で復活だの……。そうした地上でのトラブルで厄落としができたのだろうか、2014年12月3日の打上げから1年、トラブルはなく順調に宇宙を渡っている。

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    左:宇宙研からの出荷  右:打ち上げ前日にかかった虹

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    左:打ち上げを待つH-IIA F26  右:待ちに待った発射!

     そんな「はやぶさ2」が、12月3日に地球スイングバイを迎える。小惑星リュウグウへの往路の一番のイベントだ。
     地球の重力と公転運動を使って、姿勢の変更と速度の変化を同時に行うスイングバイは、燃料を使わずにできる軌道変更であり、この手の探査機ではしばしば行われている。
     はやぶさ2は小さな機体であり、必要な制御をすべて化学燃料で行うことはできない。そんなことをしたら、燃料だけで重量オーバーしてしまう。
     そこで、スイングバイとイオンエンジンの二つを使い分けることにしたのである。スイングバイは燃料がいらないのはもう述べたので、次はイオンエンジンだ。
     このエンジンは、瞬間的な推力はすごく小さいのだが、速い速度で長時間(14,000時間ほど!)推力を得ることができる。化学推進とは桁違いに、燃費がものすごくいいのだ。これによって搭載燃料を減らすことができる。
     探査機は、探査が本来の任務。センサなど、探査に使うものを少しでも多く、燃料など探査に必要ないものは少しでも少なくしたい。
     それにはうってつけの構成なのである。

     さて、明日のスイングバイ、地球最接近時刻は日本時間で午後7時7分ごろ。地上から高度約3100kmの太平洋上を通過していく。
     残念ながら暗いので、肉眼で見ることはできないだろう。これによって秒速30.3kmから31.9kmまで増速し、一路小惑星リュウグウを目指すことになる。無事に行われることを疑っていない。スタッフの皆様は、どうぞお疲れの出ませんよう。


     太陽系特急下り「はやぶさ2」にご乗車いただきましてありがとうございます。この列車は、地球信号所経由、小惑星リュウグウ、小惑星リュウグウ行きです。まもなく地球信号所、地球信号所を通過します。
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     方向幕はtwitterのヘッダに合うように作っています。ご自由にお使い下さい。一緒に応援しましょう!
     ……「はやぶさ2」の次は「あかつき」の金星再投入です。今月はイベントが目白押し!
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    この記事のコメント
    []
    こんばんは!
    ご無沙汰しております。アストですm(__)m
    いよいよ明日ですが、こちら九州は大雨降ってます。
    素敵なヘッダですね!是非使わせてください(^^♪
    2015-12-02 Wed 22:36 | URL | アスト #18FeS6a2[ 内容変更]
    使って下さってありがとうございます。
    ともに無事を祈りましょう。
    2015-12-06 Sun 16:54 | URL | 金木犀@管理人 #-[ 内容変更]
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