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      ロケット打ち上げ見学の案内がメインのはず。種子島、内之浦のロケット&観光情報、最新の宇宙ニュースなどを紹介。
      打上げ見学記「ロケット紀行」シリーズ、打上げ見学と宇宙関係施設観光のためのガイドブック「宇宙へ!」などの同人誌を販売中。


     オススメ・お役立ち  
      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

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    久々の「島」(問題提起も兼ねて)
     2017年10月10日午前7時1分37秒、H-IIA F36/準天頂衛星みちびき4号機(QZS-4)が打ち上げられました。
     私は島で見守りました。2014年12月3日のH-IIA F26/はやぶさ2以来、実に2年9ヶ月振りに、種子島からの打ち上げを現地で見ることができました。
     この間、打ち上げのチャンスは12回ありました(一頃に比べれば大幅な増加。こんな日が来るなんて驚きです)がタイミングが合わず、やっとの思いで行ったH-IIB F5、H-IIA F30と振られ続け、なかなかつらい思いをしてきました。
     晴れでも曇りでも小雨でも良い、とにかく種子島からの打ち上げが見たいのだ! という一心でいたところ、今回は三連休に1日付ければ見に行ける、という素晴らしい日程。1週間ほど前から天気予報を観察し続けていたら、当初「発雷の可能性のある雨」だった予報が、曇り・晴れと良くなってきていました。北朝鮮の建国記念日がまさに打ち上げ予定日なので、「ミサイル発射による影響での中止」が気に掛かるところではありますが、天候は全く問題なさそうです。コレで中止になったら実に恨めしい。
     
     上陸したのはは8日。数時間ロケハンして、最後に見学できたときからの状況変化を追います。
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     翌9日も、機体移動時刻まで粘って、打ち上げ見学ポイントを巡ります。
     機体移動は種子島灯台で見ようとしたのですが、「海保の土地だから」という理由でJAXA職員さんに追い出されました。何だか妙な話です。大崎海岸といい灯台といい、見られる場所がどんどん減っていくのは、とても悲しいことです。
     結局、旧第四光学付近から見ることにしました。20kg近い機材を、灯台からアップダウンの多い道を通って運ぶのは、なかなかしんどいことでした。
     当初17時に予定されていた機体移動は、トラブルによって延び、結局始まったのは19時でした。久々に日のある内の移動だったので楽しみにしていたのですが、これは致し方ありません。
     移動後、警備に立っていた職員さんに話を聞いてみました。人手不足によって従来解放していた機体移動見学場所全てをカバーしきれないという安全上の問題が発生しており、これが近年の見学場所減少につながっているとのことでした。そして旧第四光学上は「次に見学ポイントが閉鎖されるようなことがあったら、高確率でここが引っかかるだろう」ということでした。
     2017年10月9日現在解放している機体移動見学ポイントは、以下の4箇所になります。
    ・ロケットの丘展望所
    ・竹崎海岸および旧小型ロケットランチャ周辺
    ・旧第四光学上の進入路
    ・旧中型ランチャに降りる坂道
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     移動時間はよく晴れたので、素晴らしい夜景を楽しむことができました。発射台の避雷針鉄塔の間から月が昇る景色を見られるようなチャンスは、もう二度とないかも知れません。

     翌10日は、朝4時半から動き出します。見学場所は迷った末に上里地区に決めました。逆光になりますが正面構図は捨てがたい魅力です。
     今回迷ったのは、以下のポイントでした。
    ・上里地区
    ・七色坂展望所
    ・増田通信所方面
     七色坂は、晴れれば田圃・海・海岸・岬という、島を表す記号を全て詰め込んだ打ち上げ写真を撮ることができます。10日は快晴だったので非常に良い条件だったのですが、惜しいかな田圃が全て刈り入れ済み。これではあまり楽しくありません。
     増田方面はいくつかポイントがあるのですが、割合に狭いところが多く地元の方が見に来るので、その方々に迷惑は掛けたくないと考え、却下。

     上里に着いた当初は雲一つ無い空でしたが、やがて沖合にもくもくと雲塊が沸いてきました。結果としてこの雲がうまく太陽を隠してくれたお陰で、快晴の逆光にもかかわらず良い写真を撮ることができました。
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     2泊3日の戦果に満足して、その日のうちに島抜けして帰宅。とても良い打ち上げでしたです。
     恵美之江の一件がなければ、もっと楽しかったでしょう……。それについては以下に。


     射点に最も近い公式見学場である恵美之江展望公園は、今回下見したときにかなり見学者の素行が悪かったのが目に付きました。自分で見たことと、聞き及んだこととをまとめると、定年退職をしたぐらいの年頃の男性を中心に、以下のような振る舞いが見られました。

    ・キャンプ禁止にもかかわらず、テントを張る
    ・駐車場で、自分が停めた車の隣の駐車枠をテントなどで占有する
    ・自分の物ではない椅子や三脚を、場所確保の為に崖下に投げ捨てる
    ・前日に駐車枠にブルーシートを敷き、場所取りをする(場所取りをしたら、車も人もどこかに行ってしまう)
    ・これらの行いを注意した人に逆ギレ

     あまり偏見は持ちたくないのですが、この年頃の方々は自分勝手が過ぎる人が他の年代よりも目立ちます。そういう人はここは見ないでしょうが……。今までは、入り口にロープを張って解放時刻まで閉鎖することで治安を保ってきました。今回は打上げ時刻が早いこともあって、見学者を信用してロープなしにしたところ、このような事態になってしまったのでしょう。

    参考:写真のために枝をポキッ! 景勝地での度重なるマナー違反にプロカメラマン「もっと謙虚な気持ちで」(ねとらぼ)
     トラブルの本質は、これまで鉄道や航空で起こってきたことと本質的には同じだと思います。つまり、見学者の数が増えれば一定数の阿呆が紛れ込むということと、相対的にわがままな人物が多い年代が、自らの正義(外から見ればわがままの鼻つまみ者でしかない)を振りかざしてやってきたと。
     それが宇宙周りにもついに波及してきた、ということです。まだ芽が小さい内にきちんと対策を取って摘んでおかないと、後々ひどいことになるでしょう。対策をやるなら今です。
     本当は彼らにここを読んで欲しいですが、それはほぼあり得ないことです。残念ながら。同人の世界だと「古参が新参にマナー、ルールを説こう」という不文律があったりするわけですが、こうしたマナー、ルールの伝承も、相手が聞く耳を持たなければ意味がありません。よしんばそれについて書かれたこのブログや上で紹介したねとらぼの記事を読んだところで、自分のことだとは思わないでしょう。あの手合いにとっては、自分は絶対に間違えない存在なので、自分が反省することや過ちを認めることは望むべくもありません。啓発をして良くなるようだったら、鉄道のトラブルはもっと少ないでしょう……。
     見学者が増えるということは、何らかの理由があるはずでしょう。また、それら新しく来た方がどこで情報を得ているのかも気になるところ。ちょっと調べて見ようと思います。

     ということで、一応、小さな声ではありますが南種子町へ報告と対応をお願いするメールをしてみた次第です。

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