文系宇宙工学研究所へようこそ!



    宇宙ニュースが中心のブログです。同人サークル「液酸/液水」の告知ページでもあります。

    告知板  ※IE・Sleipnir・Firefox推奨。
      ようこそ文系宇宙工学研究所へ。
      管理人・金木犀の同人サークル「液酸/液水」の告知ページも兼ねています。

      ロケット打ち上げ見学の案内がメインのはず。種子島、内之浦のロケット&観光情報、最新の宇宙ニュースなどを紹介。
      打上げ見学記「ロケット紀行」シリーズ、打上げ見学と宇宙関係施設観光のためのガイドブック「宇宙へ!」などの同人誌を販売中。


     オススメ・お役立ち  
      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

    イベント参加予定:東京とびもの学会2017 3月12日(日)於ハイライフプラザいたばし
             おもしろ同人誌バザール3 4月2日(日) 於JR大崎駅南改札前 大崎夢さん橋

      自家通販            委託中(『ロケット紀行』他)通販あり
                 

    液酸/液水のC89対応について
     液酸/液水は、2015年冬コミ(C89)に以下の通り参加します。
    ・参加日:12月30日(水・2日目)
    ・スペース:西る-27b

     新刊を1種ご用意しています。
    竹龍翔影_表紙
    『竹龍翔影 バンブーロケット写真集 巻之一』
    32P/表紙・本文フルカラー/800円
    黒色火薬の巨大ロケット花火を打ち上げる奇祭「リュウセイ祭」(表記は龍勢・流星のバージョン有)の写真集。
    全国で同様の祭りは6ヶ所で行われていますが、その内3ヶ所を簡単な見学案内付きで紹介です。
    ・吉田の龍勢祭(埼玉県秩父市)
    ・朝比奈大龍勢(静岡県藤枝市
    ・米原流星(滋賀県米原市)
     これを題材にした写真集は、おそらく商業でも同人でも初の試みのはず・・・。

     サンプルは以下に置いておきます。
    竹龍翔影14 竹龍翔影07 竹龍翔影18 竹龍翔影28
     なお、イベント後に書店委託(COMIC ZIN様)を行う予定です。

     なんと私、2015年はリュウセイ以外のロケット打上げを見られていないのです。この10年で初めてですよ!
     そんなわけで、すみませんが『ロケット紀行』は新刊が出ません。
     (イプシロンとか、まだ書いてないのはあるんですが、なんか私の中では今がタイミングじゃないんですよねえ……)

     既刊はいつもの通り、ある分を適当に持ち込みます。
    ・『宇宙へ! 宇宙開発見学総合ガイドブック』 1500円
    ・『ロケット紀行』vol.10~15のうち手持ち在庫のある分
    ・『ロケット紀行総集編』2005~2006、同2007~2009
     この辺になるかと思います。

     それでは、当日会場でお待ちしております!

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    「あかつき」ふたたび金星へ
     さあ、待ち焦がれた日がやってきます。金星探査機「あかつき」が、金星再投入に挑みます。5年越しの想いはきっと約束の星に届くと信じています。
     かつて書いた「今の私に思いつくのは、「あかつき」の打ち上げを見に行って同人誌にまとめ(そもそも打ち上げを見るのが好き、というところから宇宙趣味に入りました)、その後の情報を追いかけ、このブログで適宜流していくことです。」という約束を実現させるときは今です。

     かつて、初音ミクを金星にと言うプロジェクトがありました。
    匿名100名募集! ミク絵を金星探査機に貼りませんか? (SOMESAT)
    金星ミク特設署名ページ
     あなたのミクと想いを託した衛星が、うまくいけば明日の朝、金星に到着します。泣いても笑っても、コレが最後のチャンスです。

     2010年5月21日早朝、私は鹿児島県熊毛郡南種子町平山地先――種子島の南の海に面した道の脇に立って、カメラを構えていました。もちろん、H-IIA F17/あかつきの打上げを撮影するため。
     明け方の空に昇っていったロケットは、なかなかうまく撮影することができました。
    IMG_7726-2.jpg   IMG_7798-5.jpg
     その後さしたる情報もなく(つまり順調と言うことだった)、2010年12月7日の金星軌道投入(VOI-1)を迎えます。
     OME(軌道制御メインエンジン)の最長噴射でブレーキを掛け、金星周回軌道に入るはずだった――のですが、予定時間が過ぎても「あかつき」の電波が補足できませんでした。
     結果として、OMEの全損(ノズルが付け根からもげてしまった)という事故によって、軌道投入は失敗。即座に救援のための新軌道計画が策定され、6年後(後に再計算の結果5年と再設定)に再投入ということに決まったのでありました。
     この、通信途絶から復旧数日後までは、かつてこのブログで記事にしていたので、以下を参照して下さい。
    「あかつき」通信回復以降の流れ(随時追記)

     前回の投入失敗は12月7日。今回の再投入もまた、12月7日。
     ぴったり5年の月日を経て、「あかつき」はふたたび金星に戻ってきました。時間も前回とほぼ変わりません。
     この5年、「あかつき」スタッフは、自らが忘れ去られないよう、月例の「あかつき」トークライブ(相模原市立博物館)など広報にも取り組んできました。
     前回の軌道投入は、VOI-1と呼ばれていました。今回はVOI-R1です。"R"はRe~、Revengeなどを意識して付けたとのことです。再び軌道は巡ってきたのです。そしてこれは、砕けた足を引きずり、設計時の想定以上に太陽にあぶられてぼろぼろになってしまった「あかつき」にとって、恐らく最後の軌道投入のチャンスになります。
     さあ、行け! 「あかつき」よ水平線に勝利を刻め!  終着駅を目指せ!

     今回も応援用の方向幕を作ってみました。twitterヘッダに合わせたサイズですので、そのままお使いいただけます。
    twitterヘッダ_あかつき幕


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    はやぶさ2、いよいよ地球スイングバイ
     忘れもしない2010年6月13日、「はやぶさ」は地球帰還に成功し、カプセルを遺して光と消えた。
     その前から、後継機の計画が行われていた。はやぶさ2、はやぶさmk2……いくつかのタイプの中から選ばれたのは、初代「はやぶさ」の改良型であった。外見上の最大の違いは、お椀型のパラボラアンテナ一基から、平面アンテナ二基に変わったことだろう。だが、内部を見てみると、初代の遭遇した様々なトラブルから学び、ロバスト性(対故障性)が追求されている。
     最大のトラブルの原因となった姿勢系では、化学推進系統(RCS)の徹底的な見直し、フライホイールの増備が行われた。
     RCSは、二系統の配管が空間的にも近接しないようにし、同時に凍結することのないように考えられている。また、バルブの見直しも行われ、タンクも新規開発のものになっている。
     フライホイールは、三次元軸に対応するXYZ三軸に加え、複数の軸に干渉できるように斜めに予備を配置するのが普通だが、「はやぶさ2」ではZ軸のみ二重化された。これは、初代が帰路にZ軸ホイール+太陽光圧のみで姿勢を制御した実績があるので、とにかくZ軸さえ生き残っていればどうにかできるという実績と自信の表れだ。

     はやぶさ2が飛び立つまでは、主にお金の面で多くの困難を乗り越えた。ロケットはないから海外調達してこいだの、予算減額だの、特別枠の予算で復活だの……。そうした地上でのトラブルで厄落としができたのだろうか、2014年12月3日の打上げから1年、トラブルはなく順調に宇宙を渡っている。

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    左:宇宙研からの出荷  右:打ち上げ前日にかかった虹

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    左:打ち上げを待つH-IIA F26  右:待ちに待った発射!

     そんな「はやぶさ2」が、12月3日に地球スイングバイを迎える。小惑星リュウグウへの往路の一番のイベントだ。
     地球の重力と公転運動を使って、姿勢の変更と速度の変化を同時に行うスイングバイは、燃料を使わずにできる軌道変更であり、この手の探査機ではしばしば行われている。
     はやぶさ2は小さな機体であり、必要な制御をすべて化学燃料で行うことはできない。そんなことをしたら、燃料だけで重量オーバーしてしまう。
     そこで、スイングバイとイオンエンジンの二つを使い分けることにしたのである。スイングバイは燃料がいらないのはもう述べたので、次はイオンエンジンだ。
     このエンジンは、瞬間的な推力はすごく小さいのだが、速い速度で長時間(14,000時間ほど!)推力を得ることができる。化学推進とは桁違いに、燃費がものすごくいいのだ。これによって搭載燃料を減らすことができる。
     探査機は、探査が本来の任務。センサなど、探査に使うものを少しでも多く、燃料など探査に必要ないものは少しでも少なくしたい。
     それにはうってつけの構成なのである。

     さて、明日のスイングバイ、地球最接近時刻は日本時間で午後7時7分ごろ。地上から高度約3100kmの太平洋上を通過していく。
     残念ながら暗いので、肉眼で見ることはできないだろう。これによって秒速30.3kmから31.9kmまで増速し、一路小惑星リュウグウを目指すことになる。無事に行われることを疑っていない。スタッフの皆様は、どうぞお疲れの出ませんよう。


     太陽系特急下り「はやぶさ2」にご乗車いただきましてありがとうございます。この列車は、地球信号所経由、小惑星リュウグウ、小惑星リュウグウ行きです。まもなく地球信号所、地球信号所を通過します。
    CVJkNOKUEAE1eBU.jpg
     方向幕はtwitterのヘッダに合うように作っています。ご自由にお使い下さい。一緒に応援しましょう!
     ……「はやぶさ2」の次は「あかつき」の金星再投入です。今月はイベントが目白押し!
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