2013-02-17 Sun 00:47
ロシアの大隕石が話題をさらう中、地球再接近を迎える小惑星があるというので撮りに行ってきました。
狙ったのは、S型小惑星の2012DA14です。この星はなんと、静止軌道(高度約36,000km、気象衛星「ひまわり」などがいる軌道)の内側まで入り込み、かつてないほど地球の近くをかすめていく軌道を取りました。一生に一度ないかもしれないイベントです。 twitterで呼びかけあった同好の士たちと車に分乗し、目指すは朝霧高原。着いてみるととにかく寒い。更に途中で手袋が片方風に飛ばされるというハプニング。 かじかむ手で必死に撮ったのが、下の写真です。さすがに眼視でマニュアルだとピント完璧というわけにはいかず、雰囲気を楽しむ写真になってしまいました。 ![]() しし座θ星からδ星にわたっていく小惑星2012DA14 撮影機材:Canon EOS 50D + EF-S 18-200m F3.5-5.6 IS(赤道儀等による追尾なし) 撮影データ:2013/02/16 AM05:01:18-05:07:54、ISO3200、F5.6 露出30秒、コマ間の撮影間隔3秒 12枚コンポジット(比較明合成) 撮影地:朝霧高原 ![]() 薄明の中、北斗七星をかすめる小惑星2012DA14 下の点線が小惑星、上の線は人工衛星です。 撮影機材:同上 撮影データ:2013/02/16 AM05:28:48-05:36:36、ISO3200、F5.6 30秒露出 16枚コンポジット(比較明合成のち背景の明るさ調整) 撮影地:同上 それぞれ合成前だと下のような雰囲気です。 ![]() ![]() それぞれ、星の日周運動とは違う向きに動いているのが小惑星です。 GIFアニメも作ったのですが、容量の関係で別サイトに載せましたのでリンクを張っておきます。 ・しし座θ星からδ星にわたっていく小惑星2012DA14(Twitpic) ・薄明の中、北斗七星をかすめる小惑星2012DA14(Twitpic) ![]() 明け方らしく、人工衛星が映り込んでいるコマもありました。 ![]() 最後に、素晴らしい富士山のシルエットをカメラに収めて撤収です。冷え切った体には、帰りに食べたかき揚げ蕎麦が浸みました。 現地でお目にかかった皆様、車を出していただいた皆様、ありがとうございました。 |
2013-02-03 Sun 00:53
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| 文系宇宙工学研究所 |
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