文系宇宙工学研究所へようこそ!



    宇宙ニュースが中心のブログです。同人サークル「液酸/液水」の告知ページでもあります。

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      ようこそ文系宇宙工学研究所へ。
      管理人・金木犀の同人サークル「液酸/液水」の告知ページも兼ねています。

      ロケット打ち上げ見学の案内がメインのはず。種子島、内之浦のロケット&観光情報、最新の宇宙ニュースなどを紹介。
      打上げ見学記「ロケット紀行」シリーズ、打上げ見学と宇宙関係施設観光のためのガイドブック「宇宙へ!」などの同人誌を販売中。


     オススメ・お役立ち  
      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

    イベント参加予定:コミックマーケット92於東京ビッグサイト 8月12日(土・2日目)東ペ-56a 

    イベント以外での本の購入は以下のバナーをクリック↓
        紙版:自家通販     紙版:ショップ委託(通販あり)
         

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    X-0 JAXAi閉鎖。そして日本宇宙フォーラムとの関係考察
     明けなければいい日が明けました。今日は丸の内のJAXAi閉館日です。事業仕分けによって閉館が決まりました。その時は「廃止判定やむなし」と書いたのですが、頭での理解と心情はやはり違います。確かに効率はあまりよろしくない。ただし、隣のビルがJAXA東京事務所(ここに広報部が入居している)だったり、更にその隣にも事業所があったりして、場所代は高いものの効率は良いはず。

     ここから私見を交えます。

     仕分けの傾向を見ると、標的とされたのはJAXAi本体というより、運営を委託されている(財)日本宇宙フォーラム(公式HP)だったのではないでしょうか。これは明らかに外郭団体…いわゆる天下り先。2010年12月現在の理事長の間宮馨氏は元文部科学省文部科学審議官にしてJAXA副理事長(宇宙フォーラム理事長就任前までの経歴)。この方、JAXAの資料「役員に就いている退職公務員等の状況(2010年10月1日現在)」と併せ見れば、2003年7月に文部科学審議官を退官、同年9月、発足と同時にJAXA副理事長就任、2008年9月にJAXA副理事を退職して同年11月1日付けで日本宇宙フォーラム理事長に就任しています。お給料は財団の規定によって月額124万円。更に退職金は、これまた規定により、在職月数×給与の12.5%の金額を貰えるのです。理事長なら月あたり15万5000円ずつ退職金が増えていく計算です。(私のお給金よりも多いぞ、わぁお!)例えばまる2年、24ヶ月在職して退任した場合は372万円となります。
     文科省から退職金、JAXAから退職金、そしてこのままいけば日本宇宙フォーラムから退職金…まぁ、これは典型的な天下り&渡り、ですね。民主党が見逃そうはずもない。
     ちなみにこの件に関しては、第174回国会 経済産業委員会 第2号(平成22年3月17日(水曜日)で問題になっています。さらにこの議事録を読むと、宇宙フォーラムの予算の95%はJAXAからの補助金……つまり税金だと言います。財務情報を見てみると、2009年度の予算は12億4020万円、この95%だとすると、11億7819万円となります。また、広報普及のためについた予算は約6億、予算の方には給与なども含まれていますから、単純な比較はできませんが、およそ半分の額です。風の噂では、JAXAiの所在地の賃料が年間約1億円と聞きますから、人件費等まで含めれば、財団の年間予算の1割ほどが食われている計算でしょう(推測)。

     日本宇宙フォーラムの所在地は東京都千代田区大手町 2-2-1 新大手町ビル7F(財団HPに記載された所在地情報)。ここは2008年時点では、JAXAの東京事務所大手町分室(衛星利用推進センター)と住所が同じ(JAXA NOTE 2008による)。大手町分室は、2009年5月に東京都千代田区丸の内1-8-2 第一鉄鋼ビル5階に移転(JAXAのHPより移転告知)しているものの、フォーラムは現在もここに残っています。

     JAXA本体がやれば、問題なかったのでしょう、恐らく。
     仕分けを擁護する気はありません。あれは一種のつるし上げに見えて仕方がないのです。ですが、天下り団体に特有の、ある種お役所体質然とした雰囲気があったJAXAiに改善が必要だったのは事実。なぁなぁの委託と、癒着としか見えないJAXAと日本宇宙フォーラムの関係。それが廃止判定となって返ってきた、そう理解しています。そういう意味では、仕分け人はちゃんと見ていたのでしょう。
     本当に残念なのは、「次」が決まっていないこと。たぶん、予算調達のため仕分けたかったのが第一で、一般向け宇宙開発広報をどうするかという、大局的なビジョンなんか無かったんですよ。そう邪推したくなるのです。

     なにはともあれ、JAXAiは今日をもって閉鎖。ちょうど良い集合場所だったのです。宇宙ファンにとって。
     いち利用者にとって、お上の方の事情は知らぬ事。私があそこでお会いした職員さんは、出来る範囲で居心地の良い空間にすべく、とても良いお仕事をしていたと思います。土日祝以外は売店やってないなど問題はありましたが、私、本当に好きだったんですよ、あの場所が。閉鎖はまことに残念、無念。
     形を変えて復活してくれることを願いつつ、これからお別れに行ってきます。

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    C79頒布物確定のお知らせ
     冬コミの頒布物が確定しましたのでお知らせします。
     今回、机の上はずいぶん豪華になりそうです。
     なお、イベント後は自家通販およびCOMIC ZINさまに委託(店頭・通販)をします。

    ・委託ページ(バナークリック)
      

    ・自家通販ページ(バナークリック)
      

    配置日:3日目(12/31)
    配置:東5ホール ハ-05a 「液酸/液水」

    新刊
    宇宙(そら)へ! 宇宙開発見学総合ガイドブック 改訂版
    『宇宙(そら)へ! 改訂版』表紙
    <<見本はここから(PDF)>>
     A5/116p/予価1000円
    内容:
     長らくお待たせしました。「これ1冊で行ける、打上げと宇宙開発施設見学」が改訂版になって復活です。
     私が5年かけて回った全国各地のJAXA施設と、打上げ見学の情報を詰め込みました。
     見た目はあまり変わりませんが、最新情報への更新、写真の追加、記事の見直しにより、内容は充実したはず。
     これから行く人も、行ったことはあるけれど…な人も、参考になると思います。

    ロケット紀行vol.11 H-IIA F18/みちびき打上げ見学記
    ロケット紀行vol.11表紙
    <<見本はここから(PDF)>>
     B5/24p/予価500円
     2010年9月11日に打上げられた、H-IIAロケット18号機(みちびき)の見学記。
     天候に恵まれ、当日は快晴。水平線に没するまで、およそ29分間も見ることができました。
     一生ものの体験です。

    既刊
    ロケット紀行総集編 2005~2006
    ロケット紀行総集編表紙
    B5/124p/フルカラー口絵2枚/表紙フルカラー/本文モノクロ/1,000円
    <本文見本はここから>クリック
     「ロケット紀行」vol.1~4までをまとめました。
     収録されている打上げ
    ・H-IIA F7(MTSAT-1R「ひまわり6号」):運輸多目的衛星
    ・H-IIA F9(MTSAT-2「ひまわり7号」):運輸多目的衛星
    ・H-IIA F11(ETS-VIII「きく8号」):技術試験衛星
    ・M-V-8(ASTRO-F「あかり」):赤外線天文衛星
    ・M-V-7(SOLAR-B「ひので」):太陽観測衛星

    おかえりなさい 2010年6月 臼田宇宙空間観測所・羽田空港
    はやぶさ帰還記念本表紙
    B5/16p/オールフルカラー/600円
     はやぶさ再突入当日の臼田宇宙空間観測所の64mパラボラアンテナの様子と、カプセル日本帰還時の、羽田空港の着陸風景写真集です。
    以下は本文見本。(見開き)
    はやぶさ帰還記念本見開き1 はやぶさ帰還記念本見開き2

    ロケット紀行vol.10 H-IIA F17/あかつき打上げ見学記
    ロケット紀行10表紙
    B5/32p/表紙フルカラー/本文モノクロ/500円
    <本文見本はここから>クリック
     2010年5月21日のH-IIA F17/あかつきの見学記です。久々に晴れて、良い気分で見送ることができました。デッドスペースも多かったことから相乗り衛星も多く、豪華な打上げでした。その分相乗り達の消息を調べるのに苦労しましたが……。

    「はみだしロケット紀行 総集編」
    はみだし総集編表紙
    B5/40p/表紙フルカラー/本文モノクロ/400円

     では、当日お待ちしています!

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    タモリ倶楽部(東京とびもの学会)から来られた方へ
     ご視聴ありがとうございました。ロケット打上げ同人誌を紹介していた金木です。
     どういう出来になるかドキドキしていましたが、面白くまとまっていてよかった~。
     番組中で紹介された「宇宙(そら)へ!」ですが、現在改訂版を印刷中です。
     年末に東京ビッグサイトにて開催の、コミックマーケット79(私の出展日は12月31日、3日目です)にて頒布します。
    なお、お越しになれない方向けに、通販も行う予定です。
    配置日:3日目(12/31)
    配置:東5ホール ハ-05a 「液酸/液水」

     現在の在庫状況は以下のバナーをクリック
    通販ページへ

    『宇宙(そら)へ! 改訂版』表紙
    宇宙(そら)へ! 宇宙開発見学総合ガイドブック 改訂版
    <<見本はここから(PDF)>>
     2010年12月31日発行予定
     A5/116p/予価1000円
    内容:
     長らくお待たせしました。「これ1冊で行ける、打上げと宇宙開発施設見学」が改訂版になって復活です。
     私が5年かけて回った全国各地のJAXA施設と、打上げ見学の情報を詰め込みました。
     見た目はあまり変わりませんが、最新情報への更新、写真の追加、記事の見直しにより、内容は充実したはず。
     これから行く人も、行ったことはあるけれど…な人も、参考になると思います。

    目次
    打ち上げ見学ガイド 種子島編
     1 島までの交通手段
     2 島の交通&宿
     3 見学場所解説
     4 機体移動見学&持ち物
     5 食事と温泉&便利情報

    打ち上げ見学ガイド 内之浦編
     1 現地までの交通手段
     2 宿の手配
     3 見学場所解説
     4 機体移動と持ち物
     5 食事と便利情報

    モデルコース・撮影ガイド
     モデルコースと費用 種子島
                  内之浦
     ロケットを撮る! デジタルカメラ編 (霧島)
                フィルムカメラ編 (金木犀)
                動画音声編 (きみ)

    宇宙開発施設見学ガイド
    1.打ち上げ施設
      内之浦宇宙空間観測所
      種子島宇宙センター
    2.研究開発施設
      筑波宇宙センター
      相模原キャンパス
      調布航空宇宙センター・同飛行場分室
      角田宇宙センター
      能代多目的実験場
    3.観測施設
      地球観測センター
      臼田宇宙空間観測所
      大樹航空宇宙実験場
    4.通信・追跡管制施設
      勝浦宇宙通信所
      沖縄宇宙通信所
      増田宇宙通信所
      小笠原追跡所
    5.広報施設記念碑
      JAXAi

     なお、本家の「東京とびもの学会」は2011年3月20日に開催予定です!
    公式HP>http://tokyo.tobimono.org/

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    冬コミ本入稿しました
     本日、コミックマーケット79発行の新刊を入稿しました。
     2種です。
    配置日:3日目(12/31)
    配置:東5ホール ハ-05a 「液酸/液水」

    『宇宙(そら)へ! 改訂版』表紙
    宇宙(そら)へ! 宇宙開発見学総合ガイドブック 改訂版
    <<見本はここから(PDF)>>
     A5/116p/予価1000円
    内容:
     長らくお待たせしました。「これ1冊で行ける、打上げと宇宙開発施設見学」が改訂版になって復活です。
     私が5年かけて回った全国各地のJAXA施設と、打上げ見学の情報を詰め込みました。
     見た目はあまり変わりませんが、最新情報への更新、写真の追加、記事の見直しにより、内容は充実したはず。
     これから行く人も、行ったことはあるけれど…な人も、参考になると思います。

    目次
    打ち上げ見学ガイド 種子島編
     1 島までの交通手段
     2 島の交通&宿
     3 見学場所解説
     4 機体移動見学&持ち物
     5 食事と温泉&便利情報

    打ち上げ見学ガイド 内之浦編
     1 現地までの交通手段
     2 宿の手配
     3 見学場所解説
     4 機体移動と持ち物
     5 食事と便利情報

    モデルコース・撮影ガイド
     モデルコースと費用 種子島
                  内之浦
     ロケットを撮る! デジタルカメラ編 (霧島)
                フィルムカメラ編 (金木犀)
                動画音声編 (きみ)

    宇宙開発施設見学ガイド
    1.打ち上げ施設
      内之浦宇宙空間観測所
      種子島宇宙センター
    2.研究開発施設
      筑波宇宙センター
      相模原キャンパス
      調布航空宇宙センター・同飛行場分室
      角田宇宙センター
      能代多目的実験場
    3.観測施設
      地球観測センター
      臼田宇宙空間観測所
      大樹航空宇宙実験場
    4.通信・追跡管制施設
      勝浦宇宙通信所
      沖縄宇宙通信所
      増田宇宙通信所
      小笠原追跡所
    5.広報施設記念碑
      JAXAi
      道川と国分寺の記念碑


    ロケット紀行vol.11表紙
    ロケット紀行vol.11 H-IIA F18/みちびき打上げ見学記
    <<見本はここから(PDF)>>
     B5/24p/予価500円
     2010年9月11日に打上げられた、H-IIAロケット18号機(みちびき)の見学記。
     天候に恵まれ、当日は快晴。水平線に没するまで、およそ29分間も見ることができました。
     一生ものの体験です。


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    【告知】タモリ倶楽部に出演します
     12月17日24:20~24:50(関東地方)放送の『タモリ倶楽部』で、「東京とびもの学会」の一員として出演します。
     今年の大トリを飾る放送らしいです。

     メインはタモリさん、他に松井康真アナウンサーとお笑いコンビのライセンスさんなどが来ていました。
     番組内で同人誌即売会を再現する、ということで、みんなでいつものイベント通りのブースを出展しました。うちの発行物もばっちり写るはず。とはいえ渋谷のスタジオの屋上ですから、規模はとても小さいのですが。

     本の内容を拡大印刷したパネルが出てきて、いきなり「説明して下さい」などボケツッコミありのオモシロ展開…になってたらいいなぁ。その辺は編集の腕に期待。収録は和気あいあいと終始和やかでした。

     さて、どんなふうになるやら。私も楽しみです。
     よかったら見てやって下さい。

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    「あかつき」通信回復以降の流れ(随時追記)
    金星探査機「あかつき」の金星周回観測軌道投入(VOI-1)の結果について(JAXAプレスリリース)
     結果だけ先に。「あかつき」軌道投入失敗。金星との再会合は6年後。
     詳細は以下に。「はやぶさ」見てた身としては、待つことに慣れてしまった感もあります。軌道計画変更、6年後に投入―そう考えればいいのではないかと。

     今回の「あかつき」軌道投入失敗は残念。だが1回や2回の失敗、つきものだ。米ソの太陽系探査を見よ。どれほどの失敗の上に積み重ねられているのか。「あかつき」本体は生きている。再投入のチャンスもある。それだけでいい。さぁ、長丁場だぞ。付き合う覚悟はできている。「あかつき」、行ってらっしゃい!

    2015年12月9日(水)追記:金星周回軌道再投入成功。やりました!

     私が把握している、「あかつき」運用の流れと現状。

    12月7日(火)
    1.金星周回軌道投入のため、スラスタを吹いた。この時点で探査機は正常だった。噴射開始時刻はAM8:49。8:50:43、計画通り金星の影に入る。ここまでは正常だったようだ。スラスタ噴射時間は720秒。
    2.このときの噴射の大部分は、地球から見て金星の裏側での噴射だった。つまり、通信出来ない状態でスラスタをふかす時間が多かったということ。これは「あかつき」側にプログラムを送って、自動でやった。
    3.噴射が正常に行われたかどうかは、衛星が通信不可帯を抜けないと判らない。
    4.9:12、通信不可帯を抜けるはずの時刻。だが、予定時刻を過ぎても「あかつき」との通信が回復しなかった。この時点で、「あかつき」に何か異常が起こったことが判った。
    5.AM10:28、電波受信。ついで通信回復。ただしこれは低利得アンテナ(LGA、通信速度の遅いアンテナ)なので、計画通りではない。(本来の手順では、まず中利得アンテナ(MGA)で捕捉して状態を確かめ、ついで地球に姿勢を向けて高利得アンテナ(HGA、通信速度の速いアンテナ)を使うはずだった)
    6.その後、通信速度を回復すべく中利得アンテナ(MGA、通信速度も通信可能な角度もそこそこのアンテナ)に切り替えようとするもできなかった。今はLGAでの通信を行い、衛星のテレメトリデータを降ろしている。ということは、太陽電池に日は当たっている=電力は供給されており、探査機は生きているようだ。
    7.16時より記者会見。目新しい情報は出ず。LGAのモードの話は出なかった。現状を把握中。次の記者会見は19時ごろ
    8.19時からの記者会見。現在は海外局で電波受信を試みている。探査機との通信(ダウンリンク側)は確立している。(筆者注:アップリンク側に関しては不明。ただし、「地球からのコマンドが通じている」という説明あり)電波は周期的に変化しており、スピンしているのは間違いない。電波強度の変化周期は約10分(筆者注:周期が安定しているので、ある程度スピンは収束して安定しているらしい)。なお、スピンはスラスタとハイゲインを通る軸を中心に収束するようになっている。恐らくセーフホールドモードに入っていると考えられる(筆者注:確定ではない)。リアクションホイールを用いた三軸制御への復旧を試みている。軌道決定は22時ごろになるだろう。状況証拠だが、スラスター噴射でネズミ花火のようになったのではなく、噴射時の姿勢をほぼ維持したままセーフホールドモードに入っているのではないだろうか。なお、テレメトリが取れていないとのことなので、LGAはビーコンモードではなかろうか。
    軌道投入の成否は不明!
    9.22時の記者会見のまとめ。プロマネが現状の説明。とりあえず探査機は生きていて、通信も継続。そしてテレメトリも取得できている状態。軌道決定はまだできていない。三軸姿勢の確立コマンドを送ったものの通らず。探査機の状態はセーフホールドモードで確定。ローゲインではある程度安定して通信できているが、ミドルゲインだと、1スピン10分のスピン周期の中で40秒しか通信できない。姿勢ずれが原因。現在は、セーフホールドモードのまま低利得アンテナでテレメトリを落とすことにしたとのこと。なお、軌道修正のタイミングは限られており、やるとすれば明日やらなければならないと思う。探査機自体はは壊れていないだろうと思っている。

    12月8日(水)
    1.11時からの記者会見。軌道投入失敗! 軌道測定の結果、金星周回軌道に投入できなかったことが確認された。スラスタ噴射時間が足りなかった(予定の2~3割)模様。なお、現状、軌道投入は全燃料を使い切っても不可能。7年後に再会合するので、その際の軌道修正および軌道投入を検討したい。テレメトリは取得中だが、3軸制御でHGAの通信は確立されている。皆様のメッセージを金星に届けたい。軌道推定の方法>ドップラーシフトと電波の到達時間を使った。次回の投入チャンスは2016年12月および2017年1月の2回。だが近金点370万kmと遠いので、途中で軌道修正が必要だ。この軌道修正によって再会合の時期はずれる。投入できる可能性については、かなり確度は高いと思っている。機器については、テレメトリ上は問題ないが観測機器に実際に電源を入れて確かめないといけない。アンテナ(LGA、MGA、HGA)はみな使えている。
    金星探査機「あかつき」の金星周回観測軌道投入(VOI-1)の結果について(JAXAプレスリリース)
    2.20:30からの記者会見。姿勢系から解析開始。8:51:23 異常発生。他の解析はこれから。今日発表できるのはここまで。噴射2分23秒後に大きく姿勢が乱れている。2分30秒後にx軸のブレが大きくなり、データレコーダが書き込み禁止に。この直後にセーフホールドモードに入ったと思われる。姿勢が乱れた原因は、スラスタノズルの破損や何かがぶつかったなどが考えられるが、推測でしかない。他のデータを解析するなどして確定するまでなんとも言えない。X軸は探査機のカメラを搭載した面を貫く軸、Y軸は太陽電池パドルを装着した面を貫く軸、Z軸はハイゲインアンテナ(HGA)とスラスターを装着した面を貫く軸。リアクションホイールは無事。姿勢系のデータに含まれている。

    12月10日(金)
    11時からの記者会見。テレメトリデータの解析結果についてのレクチャー。
    まず、理学班が金星の撮影に成功した。カメラは全て正常に動作。フィルタ等も正常。6年後にリベンジしたい。あと、姿勢変動の履歴に誤りがあった。噴射開始後143秒後と説明した姿勢変動時刻だが、実際は152秒後だった。振れ角は360度ではなく42度。金星投入時のデータは、全てダウンロードできた。姿勢系、電源系、推進系、通信系、データ処理系、熱制御系の確認をしたが、姿勢系と推進系以外に異常はなかった。現象としては、燃料の圧力がおかしい動きをしている。酸化剤圧力には問題はない。この現象は何を意味するのか、今後にどういった影響を与えるかは地上テストの結果なども勘案して検討中。なお、スタッフもそろそろ限界なので、土日は休みにした。続報は来週。

    2015年12月7日(月)
     8時51分頃からVOI-R1運用。姿勢制御用のスラスタを約20分間、減速方向に噴射して金星軌道への再投入を行う。
     噴射は正確に行われたことを、テレメから確認。精密な軌道測定を行って、2日後に結果がわかるとのこと。

    12月9日(水)
     「あかつき」が周回軌道に乗ったことを確認。
     近金点高度400km、公転面からの軌道傾斜角約3゜、遠金点高度44万km、周期約13日14時間。
     火星探査機「のぞみ」の軌道投入断念は、奇しくも同じ12月9日。2003年のことだった。あれから12年、日本の探査機が、やっと他の惑星に届きました。

    2016年3月31日
     試験観測の中間報告を行った。
    記者会見用資料(PDF直リンク)
     「ミニマムサクセス」(探査機として最低限達成するべき目標)に相当する観測に成功し、さらに観測を継続している。
     観測機器は正常に動作しており、姿勢制御用の燃料も充分に残っている。いまのままなら燃料は5年版程度は持ちそう。
     4月には、米オックスフォード大学での学会で「あかつき」の成果に基づいた発表が予定されている。
     現在、観測データは全て下ろせてはいない。トラブルではなく、臼田宇宙空間観測所のパラボラに雪が積もっていて運用できていないため。
     本格的な観測開始は6月を目指している。<イマココ


     「あかつき」の通信アンテナの種類と特徴。
     高利得アンテナ(ハイゲインアンテナ(HGA)、通信速度:速、通信可能角度:狭。お皿):通信速度32kbps
     中利得アンテナ(ミドルゲインアンテナ(MGA)、速度、角度:中):通信速度512bps
     低利得アンテナ(ローゲインアンテナ(LGA)、通信:遅、角度:広。サバイバル性に富むアンテナ。きのこ):通信速度8bps

    ローゲインアンテナ(低利得アンテナ、LGA)はなぜ重要なのか:
     LGAの特徴は「通信速度が遅いが受信可能範囲が広い」ことだ。これが何を意味するかというと、探査機が正常な姿勢でなくなってしまったときにも通信がつながる可能性が高いということだ。地上にいるスタッフが衛星の状態を把握する手段は、電波通信を通してデータを得ることだけである。なので、探査機が異常を起こした時は、探査機の発する電波によって位置を確認した後、地上から「お前今どんな状態だよ」と電波で問いかけるとになる。
     なので、まずは探査機の電波が受からないとどうしようもないのである。異常を起こしているわけだから、どこにいるかも判らない。電波だけが頼りである。

     LGAは通信可能角度が広いので、精度は悪くとも「この辺にいる」と把握するための灯台になる。精度を出すためには、ドップラーシフトを調べて、位相差が計画内にあるかどうか調べたり、地球上の二箇所以上の場所から、同時に電波発信源を測ればいい。三角測量の原理である。居場所が判ったら、地上からの問いかけ(復旧運用)である。通信速度は遅いので、一回に聞ける質問は少ない。「のぞみ」や「はやぶさ」で行った通称「1bit通信」は、この復旧運用の手法である。質問に対して「Yes」なら電波を停め、「No」なら電波をON(逆もある)、つまり、1回に聞ける回答は「Yes or No」の1bit。なので1bit通信なのだ。時間はかかっても、探査機の状態が把握できる。これが重要なことなのだ。

     探査機の状態が把握できないと、具体的な不具合箇所の特定や、復旧手順が考えられない。むろん想像で補う部分もあるのだろうが、それは少ないにこしたことはない。つまり、LGAは探査機と地上を結ぶ命綱なのである通信可能角度の広さと、通信速度は遅くとも状態把握に必要なデータは降ろせ、更にこちらから数は少ないが命令を送ることも出来る。探査機のサバイバル性を高めるため、LGAは非常に重要なアンテナなのである。「のぞみ」の経験はここに生きている。

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    「あかつき」に消ゆ?
    本日朝、金星周回軌道投入を行った、日本の金星探査機「あかつき」ですが、通信回復予定時刻になっても電波が捕捉できず、見失っているとのこと。
    詳細は現在調査中。

    嫌な予感がします。
    「あかつき」、応えてくれ。
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    金星探査機「あかつき」、金星軌道投入

    「あかつき」打上げ(撮影:金木犀)

    公式サイト
    金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入マヌーバ(VOI-1)の実施について(JAXA:プレスリリース)
    金星探査機「あかつき」特設サイト(JAXA)

    当日イベント類および概要
    「あかつき」金星軌道投入運用パブリック・ビューイング(JAXA)
     相模原キャンパスにて。午前7時~午後1時。なお、午前5時30分~午前7時00分に予定されていた金星観望会は、天候不順により中止。

    宇宙教育テレビによる生中継(日本宇宙少年団)
     午前8時~、上記リンク先から特設ページにジャンプ。

    あかつきをtwitterで応援しようキャンペーン(JAXA)

    ニコニコ生放送による相模原キャンパス中継
     午前8時ごろ~午前10時ごろ


     2010年5月21日に地球を旅だった金星探査機「あかつき」が、明日朝、金星軌道に投入されます。大勢のメッセージを託された(私も載せていただきました)探査機の前途に幸あれ。無事の投入を祈ります。

     さて、どこで見届けようかなぁ。

    匿名100名募集! ミク絵を金星探査機に貼りませんか? (SOMESAT)
    金星ミク特設署名ページ
     
     金星ミクに応募した皆様、覚えていますか? あなた方の名前を載せた探査機が、明日、目的地に着くのですよ。
     スタンスは違えど、同じ探査機に名を託した身、無事の投入を応援しましょう! 到着できたら、拍手とお礼、そしてこれから始まる運用への励ましもお忘れなく。私たちを、ミクを、隣の星まで連れて行ってくれたのですから。

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    現在地:内之浦宇宙空間観測所M台地

    ランチャ
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    現在地:内之浦の網元

    内之浦、網元にてえっがね(伊勢海老)! こんなのが4匹います。
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    現在地:内之浦宇宙空間観測所

    Mランチャ下にて。
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    現在地:鹿児島空港

    ものすごくいい天気。飛行も快適でした。
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    現在地:羽田空港第二ターミナル

    内之浦一般公開に行ってきます。
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    事務連絡:通販について
     冬コミ原稿が火を噴いてますので、発送遅れております。
     発送再開は入稿後です。いましばらくお待ちください。
     なお、新規受付は現在停止中です。

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    JAXAi廃止日は12月28日に決定
     事業仕分けの結果を受けて年内に廃止されることが決まっていたJAXAiですが、公式に閉館日が発表されました。

    情報センターJAXA i(JAXA公式)

     2010年12月28日(火)20時をもって完全閉鎖です。
     もったいない、と思う気持ちと、仕方ない、と思う気持ちが半々。冷たいと言われるかも知れませんが……。
     残念なのは間違いないのです。少し時間がある時にふらっと立ち寄れる、また「同志」の間で集合場所にできる施設は他にないのですから。
     JAXAと政府に願いたいのは、アクセス不便なところに代替施設作らないでね、ということ。JAXAiと同等の場所を求めます。
     コミケ前日ですが、大好きな場所の最後、しっかり見届けてこようと思います。

     今年はブログ更新頻度が低くてごめんなさい。
     今はtwitterの方が登場頻度が高いです。宇宙な書き込みばかりではありませんが、よかったら覗いてみてください。
    http://twitter.com/#!/kin_mokusei
     ただし、ロケット打上げ関連、現地レポはなるべく同期させるようにしています。写真付きはブログの方が間違いなく早いです。

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