文系宇宙工学研究所へようこそ!



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      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

    イベント参加予定:ニコニコ超会議2017 4月29・30日(土祝・日)於幕張メッセ
             COMITIA120 5月6日(土) 於東京ビッグサイト

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    宇宙鉄ネタで作ってみた
    はやぶさ携帯4  あかつき携帯2のコピー
     ほとんどど思いつきで、「はやぶさ」「あかつき」の改造サボと改造ヘッドマーク(探査機バージョン)を作ってみました。流星マークが入っているのはこだわりです。
     地球スイングバイ経由イトカワ行き寝台特急衛星「はやぶさ」、金星行き寝台特急衛星「あかつき」、というところでしょうか。

     フォントは「国鉄っぽいフォント」、画像は本家とgoogle画像検索で見つけたものをお借りしています。

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    H-ⅡA F18/ みちびき、打上げ延期
    H-IIAロケット18号機による準天頂衛星初号機「みちびき」の打上げ延期について(JAXA)
    http://www.jaxa.jp/press/2010/06/20100623_michibiki_j.html

     8月2日に予定されていたH-ⅡA F18/みちびき(準天頂衛星)は、延期となりました。リアクションホイール(姿勢制御用はずみ車、海外メーカー製)に不具合が見つかり、交換を要するためです。なお、新日程はまだ発表がありません。

    以下私的感想。
    まさかとは思うけど、メーカーはIthaco社じゃないだろうね?(「はやぶさ」のリアクションホイール製造元)
    リアクションホイールと聞くとついつい反応してしまうのですよ。

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    「はやぶさ」カプセル凱旋お出迎え
    「はやぶさ」のカプセル、日本向け出発(朝日新聞)

     全てはこの記事から始まった。6月17日23時半ごろ、「はやぶさ」のカプセルが日本に帰還するというではないですか。
     到着地は羽田空港。終電が厳しいけれど、時間的には行けます。
     悩んだのは一瞬。判断は「Go」。カメラ担いで出発。
     ほとんど情報収集をしないで出かけたので、道中twitterにずいぶんお世話になった。質問に答えて下さった皆様に感謝します。

     ここに賭けると決めたP3駐車場最上階にて待つことしばし。twitterで羽田に来ることを知ったという方が一緒です。待ち受けるのはこの方と私の2名のみ。

     そして、23時23分、輸送機は確かにやってきました。16L滑走路にランディング。
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     航空無線も満足に分からず、はなはだ怪しかったのですが、前後30分以上こんな形の飛行機は飛んでこなかったので、これで間違いないと思われます。TVや新聞の速報とも合うようですし。

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    (JAXA:離陸するカプセル輸送機の写真 転載元>http://twitpic.com/1xja3c

     結果として終電は逃してタクシー使う羽目になってしまいましたが、帰還を見届けられたという「戦果」に比べればなんのその。機材が気になって、帰ってきて写真を見直しててみるものの、暗くてよくわからず・・・。

     おかえりなさい! 待ってたよ。

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    未来へ続くために――「はやぶさ2」計画
     6月13日、工学実験衛星「はやぶさ」は帰ってきた。
     再突入カプセルは完璧に作動し、無傷で回収できたようだ。
     とても素晴らしい。しかし、これで終わりではない。

     世間では「はやぶさ」は小惑星探査機と報じられ、JAXAの一部ページもそのような表記をしている。確かに、機能からすれば間違いない。
     けれど、実はこれは大きな勘違いを含んでいる。
     私は冒頭、「はやぶさ」を工学実験衛星と書いた。「はやぶさ」のコードネームは「MUSES-C」。この意味は「Mロケットによる宇宙工学実験衛星、3機目」である。惑星間探査機に付けられる「PLANET」の名を冠していないのである。

     何を実証するのか。

     手許の『JAXA NOTE 2008』をひもとくと、こう書いてある。

    (1)光学技術実証(将来の本格的なサンプルリターン探査に必須で鍵となる技術を実証)
    (2)サンプルリターン(Sample return)技術の確立
    (3)4つの重要技術の実証(イオンエンジンを主推進機として用い、惑星間を航行すること/光学情報を用いた自律的な航法と誘導で、接近・着陸すること/微少重力下の天体表面の標本を採取すること)

     「小惑星表面の物質を持ち帰る」のはセンセーショナルではあるが、「はやぶさ」計画においては数ある目的の一つという位置づけだ。
     カプセルに星のかけらが入っているか否か。これは重要な問題だ。もしも入っていれば、人類は月以外の他天体で直接採取した岩石サンプルを初めてその手に収めたことになる。だがしかし――

     ここで(1)に注目してほしい。「将来の本格的なサンプルリターン探査に必須で鍵となる技術を実証」とある。

     そう、「はやぶさ」は、将来に続く計画を見据えた上での試験機、という扱いなのだ。そこにはプログラム探査への意欲が見える。そして、工学実験衛星としての本来の任務をよく果たし、数々の素晴らしい成果を上げた。
     イオンエンジンの長期間動作実証をやったし、それで惑星間往復航行ができることを証明した。イオンエンジンによる動力航行で地球スイングバイを行ったのは「はやぶさ」がはじめてである。
     イトカワの表面を精緻に観測し、その成り立ちについての知見をもたらした。リチウムイオンエンジンの宇宙空間での長時間動作実証もした。不本意な形ながらもニコイチエンジンやキセノン生ガス噴射による姿勢制御など、有る者を徹底的に使ってロバスト性を高めることの重要さも教えてくれた。
     人間の制御下で惑星間空間からのダイレクト再突入をやったのは、「はやぶさ」が初めてである。綺麗な流れ星となって、最後まで実験衛星としてのつとめを果たした。
     他にも成果は数多い。「はやぶさ」の観測や技術実証を元にして多くのことが分かったし、少なくとも今後数年は新たな論文が発表され続けるだろう。

     これら数々の検証実験は、自らやらねば得られなかったものであり、誇るべき成果だ。他国がやった場合、情報を得ることは難しくなるし、「どうやったか」という核心技術やノウハウが明かされることはまずないだろう。

     いま何より重要なのは「はやぶさ」が実証してきたことを徹底的に検討して、後の計画につなげることではないだろうか。実験衛星から本番の探査機へ継承することである。「はやぶさ」では結果的に数々の危機を乗り越えることによって感動を生み、応援者が増えたのだが、トラブルはないほうがいいのは当然のことだ。
    ……逆にロバスト性への徹底的なこだわり、帰還させることに対しての恐るべき執念をを見ることができたのは、「人」を通して宇宙開発を眺めている私にとって、とても興味深いことであったのだけれども。

     後継機の計画は既に持ち上がっている。このブログで時折取り上げてきた「はやぶさ2」や「はやぶさMk2」などがそれだ。中でも「はやぶさ2」は、1999 JU3という具体的な目標も決まって、すでに開発の一部が走り出している。
     この小惑星への打上げウインドウ(打上げ可能期間)は、2014年に開く。それを逃すと次のチャンスは2020年代となり、計画は頓挫する。

     開発体制はすでに走り出しているものの、予算が付いてきていない。人工衛星の開発機関はおおむね5年。遅くとも来年度予算で充分な手当がされなかった場合、計画は予算不足で中止に追い込まれる公算が非常に大きい。そして、技術は拡散し、失われていく。
     「はやぶさ」プロジェクトマネージャの川口淳一教授は、期間後の記者会見でこう言っている。

    質問者:今回の経験を受けて、今後に伝えたいこと。

    川口:次の世代が担うしかない。自分はあと7~8年あるが惑星探査は完結しない。次を立ち上げるのが最後の仕事だろう。
    挑戦することにためらいを持たないでほしい、これだけは言っておきたい。
    今日ではやぶさは終わるが、技術の風化と拡散が始まっている。伝承する機会がもう失われているかもしれない。
    これを理解してもらい、将来につなげるミッションを立ち上げる必要がある。
    宇宙作家クラブニュース掲示板

     現場では危機を感じているのだろう。だが、上層部や国の動きは鈍いように見えて仕方ない。
     再来年度や数年後では遅すぎる。来年度予算が付かないと「はやぶさ2」は頓挫する。そして、次年度予算の予備編成は夏から始まる。これから1~2ヶ月が勝負だ。

     私は文系の人間で、「はやぶさ」が工学的・科学的にどんなにすごいことを成し遂げたのか、完全に分かっているわけではない。ただ、そんな人間でも、探査機の動向に一喜一憂し、イトカワという未知の天体の眺めにはわくわくした。そこには、夢やロマンや人間ドラマがたくさんあった。
     「すごいことが進んでいる」と感じさせる熱気が伝わってきた。

     小惑星、できればこの目で直接、間近に見たいけれど、いまだ惑星間空間に人間を送る技術は熟していない。その意味で「はやぶさ」やそれに続く衛星達は目であり耳であり、人類の形代であるとも言えないだろうか。

     また、新たな世界を拓くわくわくを感じてみたいのだ。
     「はやぶさ」が面白かったと思うならば、ぜひとも後継機への応援をしてほしいと思う次第である。

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    「はやぶさ」お出迎え臼田弾丸ツアー
     午前8時過ぎに都内出発。今回は3人連れとなった。途中昼食休憩をはさみつつ、12時半頃、佐久ICを降りる。
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     まず、佐久市子ども未来館へ。マーキュリーカプセルの現物など見る。
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     14時30分頃、臼田宇宙空間観測所到着。着いたらすでにパラボラが天高くを指して首を振っている。
     3人でばしばし写真を撮っていると、守衛のおばちゃんが運用スケジュールを教えてくれた。
    「3時までがはやぶさ、3時45分からがIKAROSなのよ。時間あったら見ていったら?」
    「ありがとうございます」
     15時、「はやぶさ」運用終了。これが臼田とはやぶさの間に交わされる最後の交信だ。長い間お疲れ様。
     こっそりとアンテナに向かって一礼。
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     交信中を示す赤いパトライトが消灯すると、アンテナはすぐに首を振って、イカロスの昇ってくる方角に指向した。
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     交信開始を見届け、写真を撮っていると閉門時刻になって追い出される。一旦市街地まで戻って、野辺山の電波望遠鏡を目指す。
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     着いたときには17時15分。見学時刻は17時までなので、すぐ近くの展望台から所内遠景写真だけ撮って、すぐ近くにあるJR最高点へ。そこにあったレストハウスで夕食。
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     19時半ごろ店を出て、20時45分頃、霧の道を上ってふたたび臼田宇宙空間観測所へ。私たち3人以外誰もいない。
     霧の中ライトアップされたアンテナは、神々しささえ漂わすほど神秘的だった。
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     ニコ生の中継に協力する予定だったのだが、どうも電話が通じなかったらしい。同行者に連絡があって、私に何度も電話したというのだが、こちらには着信履歴が全くない。
     それどころか、日中に来たときには通じていた電波がほとんど入感しない。ガケ沿いにすこし歩くとかろうじて感度がある。そこまでノートPCを持ち出して生中継など見ようとするのだが、どうもうまくいかなくて、最終的にネットに繋いで色々することは断念した。

     22時45分、IKAROSとの交信終了。アンテナは真上を向いて静止。すごい速度で動く。このままの姿勢で再突入の時を迎えた。  
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     22時51分、再突入予定時刻にリポビタンDで乾杯して、「はやぶさ」への手向けとした。結局最後まで私たち以外の人は現れなかった。開けたのはとうぜん「あの」バージョン。
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     23時過ぎに臼田を出発、麓まで霧にまかれ、その後夜の高速道路をひた走って帰宅したのが、日付が変わって6月14日の2時頃だった。

     火球の撮影成功、カプセル早くも発見など、怒濤の如く押し寄せる情報にまみれてこの記事を書いている。
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    画像:左右ともにJAXA

     はやぶさ、お帰りなさい。7年間君を追いかけてきて、とても楽しかったよ。
     あかつき、IKAROS、はやぶさ2・・・君に続く弟たちも、きっと応援するから。

     だから、さよならは言わない。だって、私たちには君が残したカプセルがあるのだから。
     たとえ小惑星の塵が入っていなくとも、そこには波瀾万丈の君の生涯や夢、そういったものが詰まっていると、私は信じたい。

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    「はやぶさ」再突入の頃の臼田
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     IKAROSとの交信を終え、真上を向いています。

     はやぶさのカプセル、目視確認されたそうです。
     「はやぶさ」、確かに受け取ったよ。

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    現在地:上 信越自動車道
    臼田組は撤収、帰路についています。
    「はやぶさ」突入の瞬間の臼田は、イカロスの運用を終えて、真上を向いていました。現地にいたのは我々3名だけでした。
    モバイル機器の電波が一切通じず、リアルタイムで中継をすること・見ることは叶いませんでしたが、かえってわくわくしました。 最後は3人でリポビタンDで乾杯でした。

    「はやぶさ」よ、やっと君に言えるね。
    「お帰りなさい、よく頑張ったね」
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    臼田64mパラボラと「はやぶさ」、最後の会話
    IMG_8009(1).jpg  IMG_7988(1).jpg
     2010年6月13日15:00、臼田宇宙空間観測所は「はやぶさ」との最後の交信を終えました。以降、内之浦に引き継ぐことになります。
     その瞬間、しかと見届けました。
     写真は交信終了直前、14時50分くらいの臼田64mパラボラアンテナです。

     さあ、はやぶさ、帰ってこい。僕はここで見届けるから。
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    「はやぶさ」の末声を

    うすださん。はやぶさ君と交信中?
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    現在地:野 辺山

    公式ドリンク(笑)ファイトいっぱーつ!
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    「はやぶさ」X-Day
     本日午後10時51分頃、「はやぶさ」は地球に帰ってきます。
     「その時」をどこでどうやって迎えるか、悩んできました。

     私は、臼田宇宙空間観測所の64mアンテナのたもとで見守ろうと思います。
     これまでずっと「はやぶさ」と交信し、運用を支えてきたアンテナです。内之浦やオーストラリア、相模原と並んでふさわしい場所ではないかと思います。
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     まず、夕方の可視パスでパラボラが首を振るのを見て、夜になったら行ける限り近くに寄って、オーストラリアや管制室からの生中継を見ているつもりです。

     帰還に成功したら、リポDで祝杯です。

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     この看板を見たら、その辺に私がいると思います。

     最後に、今日のtwitterでの公式アカウントのつぶやきを抜粋して載せておきます。

    Hayabusa_JAXA:最後にゆっくり話せて良かった。もう地球だけ見て翔ぶよ。 行ってきます、IKAROS。バイバイ、僕の大切な弟。
    ikaroskun:僕,バイバイは言わないよ だってこころの中でずっと一緒だから
    Akatsuki_JAXA:明日は泣かないよ。絶対泣かずに見届けるから。明日くらいははやぶさ兄さんのことだけを見てても、きんせいちゃんは怒らないよ!
    ikaroskun:それに僕を作ってくれたり,いま地球から僕に指令を出してくれる人は兄さんと関わりのある人ばっかなんだ だから兄さんの意思はちゃんと受け継いでいるよ
    Hayabusa_JAXA:そうだね。みんな一緒だ。よし!弟たち、地球に還るまでよーく見てて。
    Akatsuki_JAXA:はい!!
    Hayabusa_JAXA:(ミネルバも、どこかで見てて・・・)
    ikaroskun:(大丈夫 みんな見てるよ)

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    「はやぶさ」プラモを作ったよ
     6月7日、アオシマの「はやぶさ」プラモが届きました。早速開封して製作開始。帰還までに間に合わせるのです。
     なんとか形になったので、製作記を公開です。
     なお、ド素人なので塗りがへたくそだったり細部の詰めが甘いですが、笑って見てやって下さい。


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     開封の儀。ランナーは3枚。

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     切り出して素組み。ランナーから切り離した跡をしっかり平らにしないと、他の面とうまく噛み合いません。

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     衛星バス部色塗り中。ガンダムマーカー使いました。

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     太陽電池パドル塗りかけ。

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     太陽電池パドル表。指定とは違う色です。メタリックブルーを中心に混色して、パネルの独特の輝きのある紺色を表現してみました。

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     太陽電池パドル裏。フラットブラック。

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     バスを組んでみました。

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     着色状況など。この後修正しましたが、それでもムラが多くてお恥ずかしいことに。

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     パドル取り付け完了。

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     再突入カプセルにボンドを垂らします。そして砂を入れて固定。そう、サンプルです。

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     台座。この後濃いめに溶いた木工用ボンドを塗り、後ろに見えている砂をまぶします。レゴリスのつもり。

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     微修正して、上から薄く解いたボンドを染みこませるように塗って、台座完成。乾く前なのでボンドが白く見えます。

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     ひとまず完成。ホントはイオンエンジンに青色LEDを仕込んで光らせたいのですが、時間と手間がかかるので「おかえりなさい」の後に改造することにしました。なので、リエントリカプセルとパラボラアンテナが載っている面の衛星バスの壁は接着していません。

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    「はやぶさ」が帰ってくる
     ついに、この日が来ました。
    小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)のTCM-4、WPAへの精密誘導完了
     2010年6月9午後3時前、ウーメラ実験場への最終誘導、TCM-4が終了しました。
     打上げは2003年5月9日。帰還予定日は2010年6月13日。7年と1ヶ月少々の旅路です。
     その間、動向を追いかけてきました。

     ダメだ、と思ったことが何回もありました。
     2003年10月、太陽フレアにより障害発生。「のぞみ」の悪夢が頭をよぎりましたが、幸いにして損害軽微。
     2004年7月・10月のリアクションホイール(姿勢制御用弾み車)の故障。
     2005年11月、イトカワ着陸。この時は一晩中PCの前でライブを見ていた記憶があります。今目の前で起きていることがとても面白かったのです。的川先生のVサインに狂喜乱舞したっけなぁ。
     そして、直後の大規模障害。深刻なダメージだったものの、すぐに通信が復旧して、胸をなで下ろしました。

     そして運命の2005年12月9日、通信途絶。このときは覚悟を固めました。
     ネット上もかなりの盛り上がりで、日々、数々の応援イラストや動画がアップロードされていました。
    ・『今度いつ帰る』

     つやつやP氏の作品。これが一番印象に残っています。

     けれど彼は生きていました。2006年3月7日、記者会見でビーコンを受信できており、精度は低いものの現在位置が推定できていることが発表されました。3億kmの彼方から「ここにいる。僕はここにいる」とかすかな声で、懸命に声を上げていたのです。原因は、姿勢制御用の燃料(ヒドラジン)が何らかの原因で漏れ出したせいだろうと推定されています。
    「はやぶさ」探査機の状況について(JAXAプレスリリース)
     このリリースを読みながら、ほおを熱いものがつたっていました。
     何としてでも生かして、地球に帰す。関係者のそんな思いを裏側に感じたからです。どうもこういった、「人」が必死に頑張っているのが見えるシチュエーションになると、涙腺が弱くなるようです。

     復旧当初に使われた通称「1bit通信」(地上局からある問いかけをして、答えがYesなら探査機は電波をON、NoならOFFすることで行う通信。一度にひとつの質問しかできないのでこの名称がある)は、火星探査機「のぞみ」で培われた手法。スイングバイ技術は「ひてん・はごろも」で獲得した技術。「はやぶさ」は間違いなく、宇宙科学研究所の系譜に連なる探査機です。

     キセノン生ガス噴射による姿勢制御、機体内のガスを完全に蒸発させるためのベーキングなど、数々の手順を踏んでイオンエンジンを本格的に稼働させ、地球に向けて帰還の途に就いたのは、2007年4月25日のことでした。

     帰還の途に就いた「はやぶさ」は、この時点で既に満身創痍でした。3機中2機のリアクションホイールが停止し、更に姿勢制御用の燃料も既になく、このままでは機体の姿勢を保つことすらままなりません。そこで採られたのは、最後のリアクションホイールに加えてイオンエンジンの取り付け台を動かし、更に太陽光圧力をも利用して姿勢制御を行うという、もはや曲芸とも言うべき手段でした。

     次の試練は、2009年11月4日の、イオンエンジン停止でした。
     「はやぶさ」は、A~Dと名付けられた、4基のイオンエンジンを積んでいます。このうちAは打ち上げ直後から調子が悪く、使い物になりませんでした。残ったB、C、Dのうち、Bは帰還開始のための試運転時に停止。Cは帰還開始後に停止。そしてこの日、最後に残った健全なエンジン、Dスラスタも止まってしまったのです。
     このままでは探査機はロスト。つまり未来永劫宇宙を漂う運命となってしまいます。

     1週間後に出たプレスリリースは、誰をも驚愕させる内容でした。
     これが配信されてきたとき、タイトルに「はやぶさ」とあるのを見て、ついにダメか、と覚悟しました。実際、いつそうなってもおかしくないくらいに壊れています。
     けれど、そこに書かれていたのは「帰還開始」の文字。
    「エンジン無いのにどうやって?」
     疑問しか浮かびません。解決方法は、こう書かれていました。
    「スラスタA(打ち上げ直後から使用停止)の中和器と、スラスタB(2007年4月から使用停止)のイオン源を使用する」。つまり、開発スタッフは宇宙空間でエンジンのニコイチをやってのけたのです。しかも、そのための回路はあらかじめ組み込んであったとのこと。このとき自然発生的に生まれたのが、「こんなこともあろうかと」の言い回し。元は宇宙戦艦ヤマトの真田技師長のセリフです。
    ・『探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力』

     だいたい合ってる。

     そして昨日午後、カプセル着地地点であるウーメラ実験場区域に向かうための最終軌道変更が終了したのです。これで、「はやぶさ」の運命は定まりました。
     「はやぶさ」母船は当初、帰還カプセルを切り離したら再度地球を離れる軌道に乗せる予定だったと聞きます。けれど、もはやそれは夢。第一の任務はカプセルを確実に地上に届けること。それを果たすためには、母船の再度の旅立ちを諦めねばなりません。
     「はやぶさ」本体は、カプセルを残し、帰還予定日の6月13日23時前、オーストラリア上空で大気圏に再突入して消滅します。計算上、綺麗に蒸発するようです。そしてこれは、制御された人工物体による、惑星間軌道からの初のダイレクト突入となります。将来地球に落ちてくるかも知れない小惑星の挙動を予測するためには格好の素材。
     科学のために生まれてきた「はやぶさ」は、最後の最後まで科学のために使われるのです。

     私は当初、オーストラリアで「はやぶさ」を出迎えようと思っていました。遠い宇宙を旅してきた、大好きな探査機の最後の輝きを、この目に焼き付けておきたかったのです。
     けれど、それは昨年断念しました。
     詳しいところはこのブログの2009年11月27日の記事、
    改めて、遠征自粛
    にまとめてありますが、

    1.現地に行ってただでさえ大変なスタッフの方々に余計な気遣いをさせてしまうのは、「はやぶさ」ファンである以前に、日本人として本末転倒でしょう。
    2.ウーメラ近辺は交通の便も悪く、また町の宿やインフラも限られている。私が行くと、バスの座席や宿の部屋を一つ塞ぐことになるわけで、望ましいことではないでしょう。
    3.現地軍や政府に対して、宇宙研はかなり気遣いしているようです。
    4.私は、スタッフの方から直接、「できれば日本で応援して欲しい」旨を聞きました。

    という点からです。
     自粛に関してはネット上で色々話も出ていて、実際、既に現地に向かった人もいるようですが、私の判断のきっけけとなったのは

    毎日 帰還日は決まっているのか。
    川口 今のところ言わないことになっている。勘弁してください。旅行する人が大変になったりするので…

    という記者会見でのやりとりでした。
     この時点での決断は、是非はさておき今でも後悔していません。

     帰還当日は、臼田に行くことにしました。日中に「はやぶさ」と最後の交信をする臼田の64mパラボラ(うすださん)を見て(やるかどうかは分かりませんが)、「その瞬間」はアンテナになるべく近いところで、オーストラリアからの中継を見ながら祝杯ならぬ祝リポビタンDを密やかに挙げたいと思っています。

     「はやぶさ」、帰っておいで。
     君が出発したのは、地球。帰ってくるのも、地球。
     みんな、待ってる。
     きっと、待っているから。

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    夏コミ受かりました
    コミックマーケット78(夏コミ)、当選しました。
    配置は以下のとおり。
    配 置 日:3日目(8月15日、日曜)
    配 置:東2 T-57a
    サークル名:液酸/液水

    頒布物は鋭意製作中。ロケット紀行vol.10と、総集編を出したいなぁ。
    よろしくお願いします!
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