文系宇宙工学研究所へようこそ!



    宇宙ニュースが中心のブログです。同人サークル「液酸/液水」の告知ページでもあります。

    告知板  ※Flash環境推奨。
      ようこそ文系宇宙工学研究所へ。
      管理人・金木犀の同人サークル「液酸/液水」の告知ページも兼ねています。

      ロケット打ち上げ見学の案内がメインのはず。種子島、内之浦のロケット&観光情報、最新の宇宙ニュースなどを紹介。
      打上げ見学記「ロケット紀行」シリーズ、打上げ見学と宇宙関係施設観光のためのガイドブック「宇宙へ!」などの同人誌を頒布中。


     オススメ・お役立ち  
      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

    イベント参加予定:コミティア133申し込み中中止になりました。

    イベント以外での本の購入は以下のバナーをクリック↓
        紙版:自家通販     紙版:ショップ委託(通販あり)
         

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    島が遠くなったなぁ
    お久しぶりです。幸いにして流行病にも罹らず元気にやっております、金木犀です。
    気がつくともう3年近く種子島で打上げを見ていません。
    最後に見たのは、2017年10月のH-IIA F36/みちびき4号機で、その後は地燃試験や特別公開での訪問でした。

    2020年7月15日に予定されているH-IIA F42/HOPEは日程も良く、今回こそはと思っていましたが、あきらめることにしました。
    ・感染蔓延中の都内在住であり、万一の際地元医療に負担をかけたくない。
     →種子島の医療リソースは常住人口ベースで作られているため、ロケット打ち上げ時のような一時的人口増は想定外で、かつ、島外搬送となった場合は時間がかかる。
    ・地元は安全ではなく安心を求めているため、不安要素である自分自身を持ち込みたくない。
     →公式見学場は事前抽選式で開放されるので全く拒否しているわけではないが、その一方、プレスセンターは開設されないと明言されている(言外に報道は来ないでくれという意思表示)。
    ・今後、見学者が歓迎されるかどうかは今の振舞いにかかっている。
     →友好関係を続けたい。
    という理由です。

    県またぎの移動自粛は既に解除されていますが、都内で全国最大数の患者が発生し続けている現状が変わるわけではありません。GW前後と状況は異なりますが、蔓延していることは同じでしょう。(国内最大の人口密集地ですから、発生が最多なのも当たり前ではあるのですが)
    クラスタが頻繁に発生する繁華街に足を踏み入れていないとはいえ、新宿駅・池袋駅は自分の日常における通過経路なので不安が残ります。

    一方、南種子町の公式見学場は事前抽選式で開放されますので、南種子町としても全く拒否しているというわけではありません。
    多くの人が来島するロケット打ち上げは、地元経済にとっては良いものです。ですから、私の考えを過剰な自粛・萎縮だと思われる方もいるでしょう。そこは理解しますし、私には行くという方を止めるつもりもその権限もありません。また、行った方を責めたり叩いたりするような意図もありません。

    種子島も内之浦も、すっかり遠くなってしまいました。また打上げを見に行ける日が早くやってくることを願っています。

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    コミックマーケット98中止にともなう液酸/液水の対応
    コミックマーケット98の開催中止について(コミックマーケット準備会)

     ということでC98は中止になってしまいました。
     これに伴い、アリアン5見学記下巻は発行を延期します。

     皆様のご健康を祈ります。

     さて、トップにリンクを張った中止案内には、以下の一文があります。

    4月11日発売予定の『コミックマーケット98カタログ(冊子版)』は、すでに印刷・製本工程に入っているため、このまま発売します。コミックマーケットの継続に対するご支援・ご協力という意味で、ぜひご購入をお願いします。 

     カタログ印刷中ということは、本当にギリギリまで開催に向けて各方面と折衝していただろうことを伺わせます。幻のC98カタログ、もちろん買おうと思っています。
     更に、一番最後の「今後について」も引用しておこうと思います。

     最後に、東京オリンピック・パラリンピックの開催延期決定に伴い、東京ビッグサイト・幕張メッセについての利用制約がさらに続くことが予想されます。既に昨年以降東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う当初の利用制約で、多くのイベント・展示会・即売会が、開催中止・会場変更・規模縮小を余儀なくされており、これは全国の展示会会場にも波及しています。加えて、今春からは新型コロナウイルス感染症対策に基づくイベントの自粛要請で、一層多くのイベント・展示会・即売会の開催が中止となっております。

     東京オリンピック・パラリンピックの開催延期にあたり、政府・東京都その他関係者の皆さまにおかれましては、同人誌即売会をはじめ展示会会場を必要とするすべての人々への十分な配慮を、強くお願いする次第です。

     オリンピックは確かに国の威信を賭けた大規模で重要なイベントかも知れません。しかし、だからといって全てが通るかといったらそんなことはなく、そうさせてもいけません。オリンピックといえどもひとつのイベントに過ぎないのですから。もちろん、コミックマーケットもそうです。
     ビッグサイトは都の施設ゆえ、行政の意向で召し上げることは簡単です。しかし本当にそれでいいのでしょうか。
     新型コロナウイルスによるオリンピック延期の影響は甚大です。だからといって何でもかんでもオリンピックファーストにならないようにしてほしいものです。
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    C98当選
     液酸/液水は、2020年GW開催のコミックマーケット98に当選しています。
     配置は4日目(5月5日・火祝)西2ホール さ-12aです。
     新刊は、アリアン5見学記下巻の予定です。現在執筆中ですのでお楽しみに。

     ひとまず告知まで。皆様、新型コロナウイルスに負けずご壮健にお過ごし下さい。

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    コミックマーケット97出展
    液酸/液水は、C97に出展します。
    4日目(31日、火曜)
    西し-41b

    新刊は、ギアナ紀行の中巻です。
    当初は上下で告知していましたが、あまりに文章が長くなったので、上中下の構成に切り替えました。
    既刊もある程度持っていきます。

    よろしくお願いします!
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    伝わる言葉、繋がる気持ち ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝―永遠と自動手記人形―
     ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝―永遠と自動手記人形―を見てきました。
     私、否、僕はすごいものを見ました。良いものを見ました。(このブログのいつもの一人称は私ですが、作品にならって僕としておきます)

     手紙で繋がる心の話でした。にじみ出る行間からの思いが相手に伝わる物語でした。
     いま僕がここでどんなに言葉を尽くしても、あの手紙の言葉にはかないません。ですから、内容について贅言を尽くすのはやめておきます。

     僕はcherryの青軸キーボードでこの文を綴っています。タイプライターのような響きを立てる、お気に入りのキーボード。頑丈で中々壊れませんが、ダメになるたび同じものに買い換えて、15年で3台目になります。学生時代に書いた小説も、同人誌も、博士論文も、初の単著もこのキーボードから生まれました。僕は文章を表現手段に選んだ人間です。
     タイプライターは主人公の仕事道具です。手紙の代筆というのも、文章仕事というところが少し重なります。

     ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、アニメです。映像と音で表現される作品です。製作/制作は京都アニメーション。
     ああ、ついに書かねばならぬ時がやって来てしまいました。
     あの事件以来、僕は京アニへの言及を避けてきました。文章で表現する人間なのにそれを綴る言葉を持たなかった、といえば言い訳になってしまいます。持てる言葉で思いの丈を表現するのが務めだというのに。
     恐かったのです。書いたら事件の存在を認めることになってしまうのが。直接の知人はいませんが、彼ら/彼女らが、今でも作品を作ってくれていると思いたかったのです。
     ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、言葉をめぐる物語です。エンドロールにこの作品に関わった方々の名前が流れていきました。直接の知人はいませんが、報じられた名前を見つけたその時、静かに涙を流しながら、やっと決心が付きました。
     だから、これは、見知らぬ表現者から見知らぬ表現者に向けたエピタフです。

     静かで力強く、迷いながらも前を見据えて歩き、離れた後も手紙に言葉を托して繋がっていく、そんな物語でした。ほんの少しの心の動きが繰り返され、やがて友人になっていく物語でもありました。派手なシーンもお色気シーンもありません。ただ丁寧に言葉と心のつながりを描いています。
     こんなにも細やかに、こんなにもいとおしく、こんなにもひたむきな物語を描ける人たちの未来が、独りよがりで身勝手な男によって閉ざされてしまったことが悔しくてなりません。「悔しくてなりません」とタイプしながら僕の鼓動は速くなり、綴り終わった後はもっと良い言葉がないかと数分手が止まりました。
     ダメでした。今持てる言葉ではこれがギリギリでした。
     心は砂漠のような渇いた熱さを帯びてゆく一方で、頭は氷河のような冴えた冷たさを漂わせていくのを感じます。その冷たさが、今のお前はこれ以外の表現がないと告げるのです。

     身勝手な男に鉄槌を、とは言いません。彼は永遠に忘れられ消え去るべきだと考えるからです。

     この作品を生み出してくれたことに感謝を。
     失われた可能性に哀悼を。
     京都アニメーションが、亡き魂と共に力強く蘇る日を心待ちにしています。

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    コミックマーケット96お品書き
     ご無沙汰しております。今夏も暑さに溶けている金木犀です。
     さて、今年も夏のコミックマーケットに参加します。4日目西し-03a「液酸/液水」です。
     新刊は2点。

    1点目:CSG walk around ギアナ宇宙センター射点・設備写真集
    表紙A2A6
    A4/40p/フルカラー/1500円
    昨冬に出した、アリアン5打ち上げ写真集の続編です。Ad Astraのしないつぐみさんとの合同誌です。

    2点目:ロケット紀行Vol.19 アリアン5 VA245/ベピ・コロンボ打上げ取材日記 上
    EBDNUv1VUAAhSU0.jpg
    B5/40p/口絵2枚/800円
    ギアナ宇宙センター取材日記、上下二冊の上巻です。
    今回は出国からパリを経て現地に着き、打ち上げ前日の機体移動他の取材までを書きました。
    ギアナ現地情報の他、取材に至るまでの経緯や、パリのル・ブルジェ航空宇宙博物館の訪問記録も入っています。

    既刊:LAUNCH!! Ariane5 V245/BepiColombo
    hyoushi_0326.jpg
    昨冬発行の写真集ですが、なんと、アリアンスペース様の公式配布物となりました。同人誌が公式配布物ってちょっとわけがわからないですが、2019年の定例記者会見の受付にて自分の本を渡されたときは余計にわけが分かりませんでした。
    名誉なことです。ありがとうございます。
    こちらもしないつぐみさんとの合同誌です。
    以下から買えます。よろしくお願いします。
    Booth:https://booth.pm/ja/items/1153052
    Comic ZIN:https://shop.comiczin.jp/products/detail.php?product_id=38613
    メロンブックス:https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=488487

    既刊:宇宙(そら)へ! 宇宙開発見学総合ガイドブック 第4版
    ガイドブック第4版表紙決定稿
    A5/180p/1500円
    ロケット打ち上げ見学と宇宙開発施設見学に特化したガイドブックです。

    纏めると↓のようになります。
    C96お品書き

     他にも既刊を持ち込みます。暑さに負けずに頑張りましょう、よろしくお願いします。
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    C95の告知と2018年の振り返り
     ご無沙汰しております、最近大きなイベント事でないと更新しなくなってしまいました。
     近況報告も兼ねて、いくつか記しておこうと思います。

     まずはC95、2018年冬コミの告知です。今回のスペースは、3日目(12月31日・日)西2ホールす-37b となります。
     新刊はアリアン5打ち上げレポート本です。
    見本hyo1
    予価1200円、A4フルカラー、本文44P

     2018年10月のベピ・コロンボの打ち上げに併せて、同人作家としては初めてアリアンスペース・JAXA・ESAに対して正式なアリアン5打ち上げの取材申請を行い、報道として許諾を得ることができました。2016年以来の交渉の成果が実りました。
     私はAd Astraのしないつぐみさんと共に日本からの報道陣の一員として南米に渡り、見事打ち上げを見届けることができました。そしてその前後には、射点設備や組立棟なども見学・撮影の機会を得ることができました。
     今回はその成果の第一弾として、打ち上げと機体移動を主軸に据えた写真集を刊行します。また、次回以降射点設備・機体ディティール、行き方など、皆さんの気になるところを順次写真集や旅行記として刊行していく予定です。
     これは日本で初めてアリアン5に主眼をおいた写真集であり、現地レポートとなります。ネット上には公開されていない写真も多数ありますので、興味のある人にはたまらない内容となっているのは保証いたします。
     事後通販も行う予定ですので、当日会場に来られない方でも心配はご無用です。
     どうぞよろしくお願いします。 

     その他の持ち込みは以下の画像を参照して下さい。
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     次に、本職まわりですが、博士論文の単著化が決まりました。2019年の早い内に刊行される見込みです。日中比較文学の専門書となってしまいますので、同人周りの告知にはなじまないかもしれませんが、個人としては大きな一歩なので記しておきます。
     はやくパーマネントの職が欲しい! 脱・非常勤!
     加えて2018年度より、アニメ会社で資料整理とアーカイブのお仕事を始めました。こちらは先々どうなるか分かりませんが、大変面白い仕事なのでできれば細く長く関わっていられたいいなあ。

     最後に。2018年2月より、「東京とびもの学会」として宇宙開発の取材執筆活動を始めました。冒頭のアリアン5にしても、とびもの学会名義での申請をしています。今のところ取材成果の出口はとびもの学会HP(https://tokyo.tobimono.org/)のみなのですが、現場に行って取材し、「人」の関係まで見据えた記事を書き、博士の学位を持ったフリーライターはそう多くはないと思っております。
    そんなわけで、宇宙開発記事をお求めのメディアさん、お声がけをお待ちしております。これまで10年以上にわたって、現地と現場訪問を心がけて活動をしてきました。それを自費出版の同人誌で流通させ、多くの方に読んでいただいております。ご興味のある方は右下のメールフォームよりどうぞ。

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    日本固体ロケットの流れと日産
     カルロス・ゴーン氏の逮捕というニュースを片目に、この記事を書いています。
     氏の日産社長就任は、日本の固体ロケットメーカに変化をもたらしたことを考えながら。

     日本の固体ロケットは、糸川英夫博士のペンシルから始まります。この時の製造メーカは富士精密工業でした。その流れで、その後の固体ロケットも担当するようになります。
     1961年、富士精密はプリンス自動車に社名変更。後に即位する今上天皇(明仁親王、平成の天皇)が立太子の礼を行ったのがこの年で、これを記念した社名でした。1967年には御料車である日産プリンスロイヤルを納車することにもなり、明仁親王の車好きとも相まって関係は深かったといいます。
     1966年、プリンスは日産自動車に事実上の吸収合併。
     2000年、ルノーの資本参加とゴーン氏の社長就任が契機となり、航空宇宙事業部はIHIに事業譲渡。日産は経営難にあり、改善のため自動車部門以外から撤退するという方針だったことと、ロケットに加えてミサイル等の防衛庁向け飛翔体も作っていたので、外国に技術が流れるのを防止する狙いがあったといいます。譲渡先のIHIは航空宇宙部門の子会社を作りました。それが現在のIHIエアロスペース。ここでは現在、H-IIA・BロケットのSRB-A(固体ロケットブーッスタ)およびイプシロンロケットの本体と、防衛省向けのミサイル・ロケット弾等を製造しています。(なお、火薬は日本油脂などの専業メーカの製造です)

     年表に整理しておきます。
    1950年 - 富士精密工業株式会社創業(中島飛行機の流れを汲む)
    1955年 - ペンシルロケット製造
    1961年 - 社名変更によりプリンス自動車工業株式会社に
    1966年 - プリンス自動車、日産自動車株式会社に吸収合併
    2000年 - 日産が航空宇宙事業部をIHIに譲渡、株式会社アイ・エイチ・アイ・エアロスペース発足
    2008年 - 社名変更により株式会社IHIエアロスペースに

     部門ごと譲渡されたが、日本の宇宙開発の源流に日産がいた、と言う思い出話でした。
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