文系宇宙工学研究所へようこそ!



    宇宙ニュースが中心のブログです。同人サークル「液酸/液水」の告知ページでもあります。

    告知板  ※Flash環境推奨。
      ようこそ文系宇宙工学研究所へ。
      管理人・金木犀の同人サークル「液酸/液水」の告知ページも兼ねています。

      ロケット打ち上げ見学の案内がメインのはず。種子島、内之浦のロケット&観光情報、最新の宇宙ニュースなどを紹介。
      打上げ見学記「ロケット紀行」シリーズ、打上げ見学と宇宙関係施設観光のためのガイドブック「宇宙へ!」などの同人誌を頒布中。


     オススメ・お役立ち  
      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

    イベント参加予定:東京とびもの学会2021大会

    イベント以外での本の購入は以下のバナーをクリック↓
        紙版:自家通販     紙版:ショップ委託(通販あり)
         

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    液酸/液水のC102告知
     皆様、猛暑の夏ですがいかがお過ごしですか。
     私はへばってます。

     それはそうと、液酸/液水は、コミックマーケット102の2日目に出展します。新刊はH3開発取材のまとめ本です。

    配置日∶2日目(13日)日曜
    スペース∶東ア10-ab
    サークル名∶液酸/液水

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    新刊:ロケット紀行Vol.23 H3ロケット開発取材日記
    B5/表紙フルカラー/本文モノクロ40ページ/予価1,000円

    H3各種試験の取材本、収録した試験は以下の通り。

    ・LE-9地上燃焼試験(2018/6/25)
    ・SRB-3地上燃焼試験(2018/8/26)
    ・移動発射台運搬台車報道公開(2018/12/5)
    ・フェアリング分離放擲試験(2019/12/17)
    ・極低温点検(2021/3/17)
    ・1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)(2022/11/7)

    5年がかりで色々通ってレアもの揃えました。資料価値満点です。
    なお、本番打ち上げの記録はありません。 

    本文こんな感じ。チラ見せです。クリックで大きな画像が見られます。
    見本2見本3見本4

    その他既刊も持ち込みます。

    事後通販はメロンブックスさんで行います。
    https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2035043
    では、当日ブースでお目にかかりましょう!
    台風がどうなるか分かりませんけどね!!!

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    宇宙と軍事と「はやぶさ」再突入カプセルと

     この2つは密接に関係しているので、「あぁ、来なければいいと思った日が訪れてしまったか」と残念な思いで、一年ぶりになるこのブログの記事を書いています。

     再突入カプセルは、軍事転用可能な技術の塊です。第二宇宙速度から大気圏再突入して中身を守り抜いた実績は、核弾頭の再突入体への転用ができます。もちろん、その間にいくつかの段階はありますが、そんなことは言うまでもないし、この文章はそこで揚げ足取りをするような人は対象外として書いています。

     さて、カプセルの展示方法ですが、宇宙探査交流棟では、奥まった小部屋に置かれて撮影禁止でした。出口付近に模型が置かれ、そちらは触ったり撮影できるようになっていました。
    外観だけでも得られる情報は多いのです。
    全体形状は公開されているので問題ありませんが、表面に現れたパターンからのアブレータ内部構造の推測、剥落の様子から素材の推定、数年の宇宙航行と再突入に耐えられる電子機器の固定方法、などは、素人目でも解る部分ですから、専門家が見たらもっと情報が取れることでしょう。

     このカプセルはとても有名なもので、今までに写真も多く出ていますが、解像度を意図的に抑えていたり、あえて不鮮明にしたりと、工夫が凝らされています。JAXAが公開しているよりも高解像度の写真が報道に掲載されていたこともありましたが、それも媒体の規格サイズに収まるもので、いわゆるフルサイズではありません。
     撮影者のカメラにはフルサイズのデータは残りますが、そこは容易に想定できますから、仮に流出したとしても死活問題にはならないでしょう。

     それにしても、とうとう特定国の締め出しまで来てしまいました。私も博士号を取得した身ゆえ、「学問は自由で平和で人類全体に資するもの」というスローガンを強く念頭に置いてきましたが、平和といいながら軍事やイデオロギーのために学問をする研究者もいます。
     結果として使われてしまう場合も、自ら積極的に加わる場合もありますが、スポンサーからそちらに役立つ研究を求められたら断れる研究者は少ないでしょう。誰だって職と予算は欲しいわけで。

     翻ってISASは東大生産研を母体とする組織ですが、今は国立研究開発法人であるJAXAの一部となり、法律に則って設置された国の機関です。
     更に、JAXAの活動を規定する法律のひとつである宇宙基本法第三条には、

    宇宙開発利用は、国民生活の向上、安全で安心して暮らせる社会の形成、災害、貧困その他の人間の生存及び生活に対する様々な脅威の除去、国際社会の平和及び安全の確保並びに我が国の安全保障に資するよう行われなければならない。

    と定められています。また、この条文に限らず、宇宙の平和利用に関する表現は、宇宙基本法のあちこちに見られます。
     つまり、国の方針として「この辺りの条文に抵触するんで受け入れちゃならない」と示されたら、それが法令に抵触しないならば従うのが義務です。国の機関ですからね。
     とはいえISASのことだから、こんな方針を自ら発案するとは考えづらいので、親方の省庁から天の声が降ってきたんだろうな、と推測しています。個人的には。

     ISASといえば開放的で、いろいろと話が聞けて、面白いものが見られる、というのは過去の話で、そんな楽しい思いができる場所や範囲は宇宙三機関統合後に少しずつ狭まってきたわけですが、また一歩後退しました。たぶんもう、前進はありません。
     事情は理解するのですが、寂しいですね。初代「はやぶさ」と「はやぶさ2」の再突入カプセルが揃って永久展示される日が来るように願っています。

    →その後:初代カプセルは科博に展示となりました。コレでいつでも見に行けます。ばんざーい!

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    武豊の「はやぶさ2」カプセルと私の作品展示のお知らせ(ギリギリでごめんなさい)
    2022年2月4日~8日まで、愛知県武豊町の武豊町民会館「ゆめたろうプラザ」にて「はやぶさ2」地球帰還カプセルの展示が行われています。
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    この展示に合わせ、私の制作した『サガミハラ・レポート 小惑星探査機「はやぶさ2」カプセル帰還祈念写真集』と『はやぶさ2 きっとどこよりも早い打上げ見学考察本』の2点を展示したいとの連絡を頂き、許可しました。

    当日の展示の様子を写真でいただいていましたが、このご時世ですから気軽に言って欲しいとも言えず、ブログでは会期最終日のお知らせとします。たくさんの資料たちと一緒に展示されています。
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    おいでになる方は公式サイトを参考に、感染予防に十分お気を付け下さい。
    それにしても、私の本がカプセルと同じ会場で展示される日が来るとは、人生分からないものですね。仲立ちをして下さった「ビクトリーのヨーダ」さん、ありがとうございました。
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    COMITIA136参加してきました
     皆様、疫禍の梅雨、お元気でお過ごしですか。私は幸い元気にやっております。
     さて、去る2021年6月6日に開催されたCOMITIA136にサークル参加してきました。大規模イベントのあの空気感は本当に久しぶりで、「ここに戻ってこられたのが嬉しい!」と元気をもらってきました。イベントでしか摂取できない栄養素とかあるに違いないです。実質一人参加だったのであまり回れませんでしたが、たぶん回ってたらへたばっていたので、イベントリハビリとしてこれくらいで良いのです。

     本来だとイベント前にここで告知をするのですが、ギリギリまで状況が分からなかったため、お知らせできませんでした。新刊が1冊出ています。
     今回は、『日本衛星カタログ 第5版』を出しました。実に1年半振りの新刊です。これくらい開いてしまうと、「同人誌回路」が錆び付いて、勘を取り戻すのに少し時間がかかってしまいました。
    衛星カタログ第5版表紙(1小)
    現在、BOOKWALKERに電子書籍版の販売申請をしています。数日中に通る予定です。
    紙版は今後も増刷します。今回限りで手に入らないと言うことはありませんので、ご安心下さい。
    ただ、コピー本ベースなので紙版の書店委託は暫く無理そうです。もし通販で欲しい方がいたら、このページ右下のほうにメールフォームがあるのでお尋ね下さい。

    では、皆様、リアルでお会いできるその日までお元気で。
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    2020年末のご挨拶
    お久しぶりです。
    新型コロナウイルス感染症にもかかることなく、今年を生き延びることができました。
    年末にコミケがないと何だか落ち着きません。

    来年は、この世の中の大変さが少しは良い方向に動きますように。
    皆様もどうか、どうかお元気でお過ごし下さい。

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    新刊発行のご案内
    お久しぶりです、金木犀です。
    新型コロナウイルス感染症は相変わらず猛威を振るっていますが、皆様にはお元気でお過ごしでしょうか。
    私は幸いにして風邪もひかずに過ごしています。

    さて、来る2020/12/6(日)に、ついに「はやぶさ2」の再突入カプセルが地球に帰ってきます。
    液酸/液水では、無事の帰還と新たなる旅立ちを祈って、これまで撮りためた「はやぶさ2」関連の写真を厳選し、旅路を振り返る写真集を作りました。
    今回は文化庁の「文化芸術活動の継続支援」をいただいて作りますので、無償頒布とします。
    以下のGoogleフォームからお申し込み下さい。
    (締め切りました。以下、関連本の案内に差し替えています)



    当日は相模原の記者会見場からリアルタイム情報を発信する予定です。どうぞよろしくお願いします。
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    島が遠くなったなぁ
    お久しぶりです。幸いにして流行病にも罹らず元気にやっております、金木犀です。
    気がつくともう3年近く種子島で打上げを見ていません。
    最後に見たのは、2017年10月のH-IIA F36/みちびき4号機で、その後は地燃試験や特別公開での訪問でした。

    2020年7月15日に予定されているH-IIA F42/HOPEは日程も良く、今回こそはと思っていましたが、あきらめることにしました。
    ・感染蔓延中の都内在住であり、万一の際地元医療に負担をかけたくない。
     →種子島の医療リソースは常住人口ベースで作られているため、ロケット打ち上げ時のような一時的人口増は想定外で、かつ、島外搬送となった場合は時間がかかる。
    ・地元は安全ではなく安心を求めているため、不安要素である自分自身を持ち込みたくない。
     →公式見学場は事前抽選式で開放されるので全く拒否しているわけではないが、その一方、プレスセンターは開設されないと明言されている(言外に報道は来ないでくれという意思表示)。
    ・今後、見学者が歓迎されるかどうかは今の振舞いにかかっている。
     →友好関係を続けたい。
    という理由です。

    県またぎの移動自粛は既に解除されていますが、都内で全国最大数の患者が発生し続けている現状が変わるわけではありません。GW前後と状況は異なりますが、蔓延していることは同じでしょう。(国内最大の人口密集地ですから、発生が最多なのも当たり前ではあるのですが)
    クラスタが頻繁に発生する繁華街に足を踏み入れていないとはいえ、新宿駅・池袋駅は自分の日常における通過経路なので不安が残ります。

    一方、南種子町の公式見学場は事前抽選式で開放されますので、南種子町としても全く拒否しているというわけではありません。
    多くの人が来島するロケット打ち上げは、地元経済にとっては良いものです。ですから、私の考えを過剰な自粛・萎縮だと思われる方もいるでしょう。そこは理解しますし、私には行くという方を止めるつもりもその権限もありません。また、行った方を責めたり叩いたりするような意図もありません。

    種子島も内之浦も、すっかり遠くなってしまいました。また打上げを見に行ける日が早くやってくることを願っています。

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    コミックマーケット98中止にともなう液酸/液水の対応
    コミックマーケット98の開催中止について(コミックマーケット準備会)

     ということでC98は中止になってしまいました。
     これに伴い、アリアン5見学記下巻は発行を延期します。

     皆様のご健康を祈ります。

     さて、トップにリンクを張った中止案内には、以下の一文があります。

    4月11日発売予定の『コミックマーケット98カタログ(冊子版)』は、すでに印刷・製本工程に入っているため、このまま発売します。コミックマーケットの継続に対するご支援・ご協力という意味で、ぜひご購入をお願いします。 

     カタログ印刷中ということは、本当にギリギリまで開催に向けて各方面と折衝していただろうことを伺わせます。幻のC98カタログ、もちろん買おうと思っています。
     更に、一番最後の「今後について」も引用しておこうと思います。

     最後に、東京オリンピック・パラリンピックの開催延期決定に伴い、東京ビッグサイト・幕張メッセについての利用制約がさらに続くことが予想されます。既に昨年以降東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う当初の利用制約で、多くのイベント・展示会・即売会が、開催中止・会場変更・規模縮小を余儀なくされており、これは全国の展示会会場にも波及しています。加えて、今春からは新型コロナウイルス感染症対策に基づくイベントの自粛要請で、一層多くのイベント・展示会・即売会の開催が中止となっております。

     東京オリンピック・パラリンピックの開催延期にあたり、政府・東京都その他関係者の皆さまにおかれましては、同人誌即売会をはじめ展示会会場を必要とするすべての人々への十分な配慮を、強くお願いする次第です。

     オリンピックは確かに国の威信を賭けた大規模で重要なイベントかも知れません。しかし、だからといって全てが通るかといったらそんなことはなく、そうさせてもいけません。オリンピックといえどもひとつのイベントに過ぎないのですから。もちろん、コミックマーケットもそうです。
     ビッグサイトは都の施設ゆえ、行政の意向で召し上げることは簡単です。しかし本当にそれでいいのでしょうか。
     新型コロナウイルスによるオリンピック延期の影響は甚大です。だからといって何でもかんでもオリンピックファーストにならないようにしてほしいものです。
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