文系宇宙工学研究所へようこそ!



    宇宙ニュースが中心のブログです。同人サークル「液酸/液水」の告知ページでもあります。

    告知板  ※IE・Sleipnir・Firefox推奨。
      ようこそ文系宇宙工学研究所へ。
      管理人・金木犀の同人サークル「液酸/液水」の告知ページも兼ねています。

      ロケット打ち上げ見学の案内がメインのはず。種子島、内之浦のロケット&観光情報、最新の宇宙ニュースなどを紹介。
      打上げ見学記「ロケット紀行」シリーズ、打上げ見学と宇宙関係施設観光のためのガイドブック「宇宙へ!」などの同人誌を販売中。


     オススメ・お役立ち  
      ・種子島ロケット見学マップ(PDF版:2010年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)
      ・ロケット見学案内記第6版(PDF版:2011年現在)はこちら(リンク先画面のダウンロードをクリック)

    イベント参加予定:第2回おもしろ同人誌バザール(10月30日、交通会館(有楽町駅前)
             コミックマーケット91 2日目(12月30日・金曜)東7ホール h-25b


      自家通販、随時受付中です。  委託中(『ロケット紀行』他)通販あり
                 

    イプシロン2号機打ち上げ予定発表
    イプシロンロケット2号機によるジオスペース探査衛星(ERG)の打上げについて(JAXA公式)
    打上げ予定日 : 平成28年12月20日(火)
    打上げ予定時間帯 : 20時00分~21時00分(日本標準時)
    打上げ予備期間 : 平成28年12月21日(水)~平成29年1月31日(火)
    打上げ場所 : 内之浦宇宙空間観測所
     夜打ちキターーーーーーーーーーーーーーー!
     冬コミ原稿入稿後だーーーーーーーーーーーーーーー!
     ということで行くのを前提に予定を組みたく思う次第。ただし、直前の12月9日にH-IIB F6/こうのとり6号機があり、このスケジュール次第では遅れていく可能性が充分にあります。(可搬式アンテナとかを内之浦まで持ってこなけりゃなりませんし)
     あと、宮原台地は今回も抽選とのこと。
    moblog_4bd2f9c0.jpg
     SS-520-4はいつだろうなあ……。こちらが今年度の本命なのですが。

    別窓 | 宇宙開発 | コメント:0 | トラックバック:0 |
    C91当選しました
     液酸/液水は、2016年冬コミ当選しております。

    ・コミックマーケット91 2日目(12月30日・金曜)東7ホール h-25b

     新設の東7ホール配置となりました。新品のホールの初使用、なんだかわくわくしますね。
     新刊は鋭意執筆中です。できあがれば、初の共著にして初の衛星解説本になります。
     内容は、「じんだい」(MABES)について。H-I初号機で打ち上げられ、成功したにもかかわらずあまり情報が出回っていないので色々調べて見ました。
     どうぞよろしくお願いします。
    別窓 | 同人 | コメント:0 | トラックバック:0 |
    ロゼッタ・ミッション終了によせて:1枚のイラストから思ったこと
     2016年9月30日、ESAの彗星探査機「ロゼッタ」のミッションが終わりました。打ち上げは2004年3月2日のこと。アリアン5+によってギアナ宇宙センターELA-3発射台から旅立ちました。
     その時の様子は、ESAのサイトにアップロードされています。
    Launch of Rosetta, 2 March 2004(ESA)

     目標としていた彗星 67P/Churyumov-Gerasimenko(チュリモフ・ゲラシメンコ彗星)に到着したのは2014年8月6日。その年の11月12日に着陸機「フィラエ」を投下します。
     当初は2015年末で終了予定でしたが9ヶ月の延長が認められ、本日、C.G.彗星に硬着陸し、12年6ヶ月と28日という、長期にわたるミッションを完遂することとなりました。
     ロゼッタミッションは、そもそも1986年のハレー彗星最接近時の国際協力探査――「ハレー艦隊」と呼ばれる――を受け、その後を見据えて計画されたものです。
     当初はNASAとの共同でしたが、1992年に離脱したため、以降はESAの単独ミッションとなりました。
     1992年からと考えても24年、ハレー彗星最接近の年から考えると30年。最初から関わった人は、職業人としての人生の半分以上をこの探査機に捧げたという計算になります。
     探査機の名前「ロゼッタ」は「ロゼッタ・ストーン」に由来します。1799年7月15日、ナポレオンのエジプト遠征の際に再認識されてヨーロッパに持ち帰られ、その後シャンポリオンによるヒエログリフの解読のきっかけとなった石版です。
    rosettastone.jpg
     彗星を探査することで、そこに秘められた太陽系や生命の起源を「解読」しようという意気込みが感じられます。
     着陸機の「フィラエ」も、ヒエログリフ解読に関係する名前です。その由来は「フィラエ・オベリスク」。1815年に上エジプトのフィラエ島で発見されウィリアム・ジョン・バンクスが入手したオベリスク(石柱)です。ヒエログリフ解読には直接繋がらなかったのですが、シャンポリオンによる解読の際に、バンクスの研究が寄与したことが評価されています。
    Geograph-1789450-by-Eugene-Birchall.jpg(Credit : Wikipedia)
     ……というミッションの概説は、webを探せばいくらでも出てきます。公式サイトも充実しており、大抵の情報はここを見れば大丈夫です。
    http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/Rosetta(公式/英語)

     久々にブログを更新する気分になったのは、今日、ロゼッタミッションの公式twitterアカウントから 発信された一枚のイラストについて書きたかったからなのです。

    CtmYpgtXgAA73iJ.jpg
     任務を終えたロゼッタ探査機を、6機の先輩と1機の仲間が迎えています。
     左からすいせい、ディープ・インパクト、ISEE-3/ICE、ジオット、ベガ(号機不明)、スターダスト、フィラエ。
     すいせい、ICE、ジオット、ベガはかつてハレー艦隊を組んだ偉大な先輩探査機たち。ディープ・インパクトは彗星に衝突機を打ち込んで内部を探査しようという試みをした機体で、スターダストは宇宙塵を地球に持ち帰った最初のサンプルリターン・ミッションです。フィラエは一足先にC.G.彗星で眠りに就きました。真ん中にジオットを置くのはさすがです。この探査機はESAのものでしたから。
     このイラストを見ながら涙が溢れました。終わりなんだなあという感慨と、歴史の一部になってゆく実感と、偉大な先輩達に迎えられるくらいの成果を上げ、無事にミッションが終わる事への安堵と。
     もちろん私は一介のファンに過ぎません。この記事をお読みの皆様の中には、部外者がこうした感慨を持つことをよしとしない方々も居られることでしょう。
     ですが、打ち上げ直後から動静を見守ってきた者としては、大きな感慨を覚えるのです。
     長いことお疲れ様でした、ロゼッタ。まだ見ぬ世界の素敵な写真をたくさん見せてくれてありがとう。そこに行けたことが少し――否、かなり羨ましいぞ。
     そして、願わくば後に続く探査機が現れますように。

    別窓 | 宇宙開発 | コメント:0 | トラックバック:0 |
    H-IIA F31/ひまわり9号打上げ日決定
    JAXA | H-IIAロケット31号機による静止気象衛星「ひまわり9号」(Himawari-9)の打上げについて(JAXA)
     2016年11月1日(火)15時20分~18時18分(日本標準時)
     予備期間は11月2日(水)~平成28年12月31日(土)
    ということになりました。
     NHKの報道によれば、配管からのリークの補修で遅れているこうのとり6号機(H-IIB F6予定)は、2ヶ月以上遅れる見込みとのことで、H-IIB F6とH-IIA F31の順番が逆転しました。
     見に行きたいけれど、ちょっと厳しそうです。今年はSS-520による小型衛星打上げがある予定なので、そちらにターゲッティングしています。
     見に行かれる予定の方は、JAXAから配布されている
    平成28年度 ロケット打上げ計画書 静止気象衛星ひまわり9号(Himawari-9)/H-IIAロケット31号機(H-IIA・F31)(JAXA)
    を一読しておくといいでしょう。
     無事の打上げを祈ります。
    別窓 | 宇宙開発 | コメント:2 | トラックバック:0 |
    C90頒布物確定
     新刊含めた当日頒布物が確定しましたのでお知らせします。
     3日目西む-33b「液酸/液水」です。

    ・新刊
     RK16表紙統合
    ロケット紀行vol.16 イプシロン試験機/ひさき打上げ見学記

    ・既刊
    :ロケット紀行vol.10、11、12、14 各500円
    (vol.13、15は手持ち分完売につき、以後はCOMIC ZIN様にてお求めください。)
    COMIC ZIN通販ページ

    :ロケット紀行総集編 各1000円
    :竹龍翔影 巻之一 800円
    :宇宙(そら)へ! 第3版 1500円
    :スイングバイ解説本 200円
    :日本人工衛星カタログ第2版 300円
    別窓 | 同人 | コメント:0 | トラックバック:0 |
    コミックマーケット90新刊について
     本日、コミックマーケット90合わせの新刊を入稿してきました。
    配置:3日目(14日:日曜)西む33-b「液酸/液水」
     いつも通りの宇宙島です。

    ・ロケット紀行vol.19 イプシロン試験機/ひさき打上げ見学記
    B5/40p/表紙フルカラー/予価500円
    RK16表紙統合
    24-25.jpg 28-29.jpg
    36-37.jpg
     内容は、2013年打上げのイプシロン初号機の見学記です。延期前・延期後両方行きましたので、様子がよく分かるのではないかと思います。
     また、コラムとしてイプシロン開発の簡単な経緯と歴史を付しました。参考程度にはなるのではないかと思います。
     1年半ぶりのロケット紀行の新刊、どうぞお楽しみに。



    別窓 | 同人 | コメント:0 | トラックバック:0 |
    七夕の由来――棚機神事・乞巧奠・牽牛・織女 金木犀の宇宙的雑文32
    七夕の夕べ、その由来について調べたことを書き留めておこうと思う。
    しばしお付き合いのほどお願い申し上げる。

    七夕の行事は、
    1.日本の神事の「棚機」(たなばた)
    2.中国の年中行事の「乞巧奠」(きっこうでん/きこうでん)
    3.織姫・彦星の伝説
    がミックスされたものだ。

    1.棚機は、古い禊の神事。夏のある日、乙女が一晩「機屋(はたや)」に籠って布を織って神に捧げ、豊作と安全を祈願したもの。この機織り役の女性を「棚機女(たなばたつめ)」と呼んだ。棚機は織機のこと、「つ」は現代語だと「の」にあたり、女は女性を指す。あわせて「機を織る女性」だ。「たなばた」の読みはこれが由来。七夕の文字については、「七月七日の夕」が縮まったものだといわれている。

     「棚機女」がどういう行事だったのか、現在3つの説がある。
    一つ目は清い川のほとりに棚を設けて織ったのだという説。
    二つ目は織機が棚のような外見だったという説。
    三つ目は織り上がった布を棚に捧げたのだという説。棚は祭壇であろう。
     全て口承や文献によるので、どれが正しいのか、みんな間違っているのか、考察することはできない。

     棚機神事は、仏教がやってくると神仏習合され、七日盆行事と結び付いて七月七日の夜に固定された。仏教の七日盆は、お盆期間はじめの行事として、墓の手入れや仏具磨きなどをしたものだ。その一環に精霊棚を設け供え物をするというのがあり、ここに棚機が入り込んでいった。

    2.乞巧奠は、中国の年中行事。七月七日の夜、祭壇を設け、針や筆など技芸に使う道具を祀り、酒肴の供え物をして技芸の上達を祈ったものだ。願いをかけるのはここが由来。もとは中国北方の風習だったらしい。

    3.織姫・彦星(牽牛・織女)の伝説。二人が会えるのは年に一度、七月七日の夜だけ。織女は機織り女なので、ここと棚機が結び付いた。さらに機織りは重要な技芸の一つであるから、織女に技芸の上達を祈るということに変化していったのだろう。

     笹に願いをかけた短冊を吊るす。願掛けの由来は乞巧奠であるが、道具だては全く違う。笹は笹竹で、背の小さな竹のこと。「ささ」は古語で「小さいもの」という意味の接頭辞。古来日本では神事に使われたことから、捧げ物という見立てがされたのだろう。短冊は、江戸時代に始まった風習のようだ。寺子屋に通う子供たちが、手習いを書いた神を吊るして学問の向上を祈ったのだというが、まだ史料を見ない。

     こうして3つのことがらがミックスされ、日本の伝統行事である「七夕」となったのだ。

     七夕の夜に雨が降ると、二人は出会えないとする地方と、それでも二人は逢瀬を楽しんでいる、雨は嬉し涙なのだという地方がある。ここには、秋の実りのために雨を願う農民たちの姿が見えかくれしている。

    別窓 | 「金木犀の宇宙的雑文」シリーズ | コメント:0 | トラックバック:0 |
    磁気フライホイール実験装置「じんだい」EM(モックアップ)出現
     長野県須坂市に、「じんだい」(MABES)、「おりづる」(DEBUT)、「ぎんれい」のモックアップ/EMを展示する、新たな資料館ができました。名付けて「宇宙と農業資料館」。
     開設したのは中島厚先生。NALで人工衛星に関わるという、少々変わった経歴をお持ちです。「じんだい」・「おりづる」ではプロマネをされていました。
     航空宇宙三機関合併後はJAXA主幹研究員を務められ、その後信州大学に移られて小型衛星「ぎんれい」プロジェクトのプロマネをされましたが、今年3月に信州大を退任されるのをきっかけに、手持ちの資料を展示公開しようと自宅倉庫を改造して個人博物館を作られました。

     私は昨年2月、信州に「じんだい」のモックや資料があるから見に行かないかと誘われ、開館前前に訪問してきました。
    許可が頂けましたのでその際に撮影した写真を公開したいと思います。このようなものが残っていたことに驚くとともに、残して下さった中島先生に感謝の念がたえません。
     特に「じんだい」は、日本初の相乗り衛星という地位にありながらも種々の思惑によってあまり存在が表に出ていません。宇宙開発ファンの間では資料がない「幻の衛星」として有名で、「金色のサーマルブランケットにくるまれ、冷蔵庫のように四角い」ことしかわかりませんでした。今回搭載機器のバックアップ品や機器配置の検討に使ったモックが出現したことは、これらを知りたい方々にとっては大きな福音ではないでしょうか。
     今週末、改めてご挨拶に伺おうと思っています。

    IMG_5197(1)のコピー
    ・「じんだい」(MABES)機器配置検討用モックアップ
     IMG_5199(1)のコピー
     ・実機内部の機器配置写真

    IMG_5215(1)のコピー
    ・磁気フライホイールテストモデル。まだ稼働する。摺動部がないので非常になめらかな回転だ。

    IMG_5211(1)のコピー   IMG_5212(1)のコピー
    「おりづる」(DEBUT)展示用実物大模型と「ぎんれい」(SHINDAI-SAT)の実物大模型&実験に使用した強力LEDライト

    ※本記事の写真は原資料の所蔵者の意向により、法に定めのある場合を除きいかなる理由があろうと転載を禁じます。

    別窓 | 宇宙開発 | コメント:0 | トラックバック:0 |
    | 文系宇宙工学研究所 | NEXT
    1. 無料アクセス解析